やわたんまち


 
 山車が引き上げた後は、神輿のそれぞれの神社への還御が始まります。
午後五時


境内が大きくロープで区切られ・・・・
 
 いきなり安房神社の神輿が担ぎ出されました。
11の神輿の中でもっとも位が高い神輿だそうです。

先にも説明したように屋根の神紋は菊のご紋です。
八幡宮の前で「差し」・・・・差し上げる動作・・・です。
 西日の中ものすごい熱気です。
左右に揺さぶるのを「揉み」と言っています。
  とにかく右左へものすごい角度で揺さぶるのです。
 よく見ると神輿の担ぎ棒が縦に二本あるきりで、横に貫く棒がありません。
つまり井の字になっていないで、縦に二本あるきりなのです。

だから左右に振るとき横の棒が無いので邪魔にならないのです。
 一頻り揉んで差して西日の中を自分の神社へと還っていきました。
 次はここの神社・八幡宮の神輿です。
 木目調のシンプルな感じの神輿です。
 これも揉みます。
左右が交互にスクワットしているようなほどしゃがみこみます。
 
 これを見ていて思ったのですが、これらは舟をイメージしている
のではないか?
つまりどんなに傾いても完全に復元する・・・・
海の町です。そのような意識があっても不思議は無い。
 左右への大きな揺れを克服して大漁・・・・差し上げて凱歌をあげ、
神に感謝・・・・・・・・これはボクの勝手な解釈です。
 八幡宮の神輿はこれから町へ巡幸します。
 ここからは御仮屋で待っていた神輿が出発します。
これは館山市洲宮の洲宮神社です。
 
 これも揉みに揉みます。
 
 お巡りさんお目を盗んでロープの中へ入り込みました。
 
「揉み」と「差し」に大きな声援です。 
 
次は南房総市白浜町の市立松原神社の神輿です。
 
 日もすっかり暮れてきました。
提灯の灯りが風情を増しているようです。
 
 45度くらいは傾きます。
ヨットのセンターボードでもあるかのようにみごとに復元します
 
 ガスが掛かったような中の神輿は濃霧の中の船のように見えます。
 
 このように左右に揺らす神輿には初めて出会いました。
 
このマイクが叫び続けます。 
 
境内を行ったり来たり・・・・差し上げ 
 
 左右に揉み続け・・・・
 
 観客もこの神輿はよく揉むとか見所を知っています。
 八幡宮へお別れの挨拶
 ご帰還です。この時6時40分
全ての神輿の還御が終わるのは9時過ぎるとか・・・

これはたまらんとここはこれで切り上げ館山駅の年番渡しを
見に行くこととしました。
人々もそれぞれ余韻を楽しんでいます。
八幡宮の大鳥居にさらば

やわたんまち神輿還御も渋滞し

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