八雲神社祭礼囃子

平成22年6月14日(月) 

千葉県匝瑳(そうさ)市野手1591 八雲神社の
祇園祭の宵宮で祭礼囃子が奉納されました。

これはそのメモです。

匝瑳市は千葉県の北東部に位置し、成田空港の東、
銚子市の西南に位置する田園地帯です。

千葉から舘山道・東金道松尾横芝IC・銚子連絡道 松尾光で下り、
一般道10km 総計57km 一時間で到着

天気予報どおり雨です
この神社の創建、祭神などの説明は何もありません。
訊ねてみてもとにかく古いという。
この社殿は平成9年に建て替えられたものです。

野栄町史(平成18年の合併以前は匝瑳郡野栄町であった)には、
明治33年(1900)にこの神社が火災にあったという記事が見られるので、

それ以前であったことは確かです。
そのときの話が面白いのは、神社が火事と聞いて神主が驚いて

神社へ急ぐと途中の道に編み笠があるのでその笠を
取り上げて見るとご神体が出てきた。

驚いて近くの六社大神へむかい神前に奉斎したという。
祭神は上記町史にスサノオノミコトとありました。
成る程、拝殿内の額には、出雲の国に降ったスサノオノミコトが、

八俣の大蛇からクシナダヒメを救い、姫を妻に得て、
新婚の宮を建てた時詠んだという歌

「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごめに
八重垣つくる その八重垣を」
が掲げてありました。
午後5時、みなさんが集まり・・・
準備が進んでいます。
腹が減っては戦は出来ぬ・・・
三々五々お参りの方が見えます。
 雨の中、午後7時過ぎお囃子が始まりました。
 
 このお囃子は野栄町指定無形民俗文化財として指定されており、
「八雲睦会」が保存に努めておられます。
 
 雨ですが、厭わず拝殿前で始まりました。
 
 子供たちも一生懸命頑張っています。
 
 このお嬢さん方は中学生です。
高校生になっても続けると力強く言ってくれました。
 
 お囃子は二十数曲あります。
 
 お囃子は大きく分けて、「田楽」「道中談物」「その他」と
三種類あります。
 
 「田楽」は砂切(農民の年間作業の始めで五穀豊穣を祈る)
種蒔き・桜囃子・開花(稲穂の咲く頃の台風・水害の無事を祈る)

量穀(豊年満作を神に告げる)など農作業の歌舞音曲です。
 
 曲が終ると、拍子木の合図で次へ進みます。
 
 ボクもやりたそうですね。
 
 雨のせいか観客は少ないです。
 
 しかしやる方は一心不乱
 
 堂に入ったものです。
 
 ワタシもお参りします。
 
 この子供達の心にもDNAがずんずん沁み込んでいることでしょう。
 
 お囃子の「道中談物」は三島・山登(参拝のため神社へ登る)・
早囃子(境内を進んで拝殿へ近づく)・獅子囃子・

宮巡り(拍手を打ち神社を回る)
権現(神様が現れ豊作のお礼にご馳走する)・・・・・
 
  宮昇天(神様が聞こし召し、住宮の奥殿に入るのを見送る)
山登返し(帰り道の曲)・・・・

豊作のお礼に神社へお参りに行ってくる物語でなかなか芸が細かい。
 
 この白い点は雨粒です。ストロボの光を受けてしまいます。
 
 どんどん佳境に入ってきました。
 
 拍子木で次から次へと進みます。
初めて聞くのでどれも同じように聞こえますが・・・
 
 神社の隣がコミュニティーセンターとなっていて
地域の文化活動の核になっているようです。
 
 演目の「その他」には大漁節・八木節・枯れすすき・庄八盆踊り・
三島から山登・・・
 
砂切りから八木節・磯辺からの流し・・・・などなどへと続きます。
 
 僕たちも一端です。
 
 終いには鳥居を潜って道路へ出てきました。
 
 二つの大太鼓に続いて・・・・・
 
 笛の皆さん
 
 疲れも見せず・・・
 
 摺り鉦
 
 太鼓の人も真剣な眼差しです。
 
 ベテランの指・・・・・
 
 小雨の煙る中・・・
 
 続きます。
 
 ボクも乗って来ました。
 
 俺だって・・・・負けていません。
 
 通りでは最後の演奏
 
 午後8時40分 全てが終わり・・・ 
 
・・・・皆さんほっとしたところです。
お疲れさんでした。

八雲囃子雨にも負けず血が騒ぐ

これでお終いです。
正に雨にも負けず風にも負けずです。

観客が少なくても、受け継いできたものを、
引き継いでいくという気概が感じられました。

また若い人が参加しているのが、とても頼もしく思われ、
日頃の共同体意識がしっかりしているのだなあと感じた次第です。



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