平成23年4月29日(金)昭和の日に千葉県長生郡一宮町一宮の
上総一ノ宮 玉前(たまさき)神社で御田植祭が行われました。


千葉市から茂原街道南下 46キロ 一時間半
神社へ到着 

この神社は平安時代にまとめられた延喜式神名帳では
名神大社として、全国でも重きを置くべき神社として列せられています。

朝廷・豪族・幕府の信仰を集め、
上総国一ノ宮の格式を保ってきたとのこと。

祭神は玉依姫(たまよりひめ)・・・神武天皇の母

現在の社殿は
貞亨4年(1687)に建立されその後度々の修理を重ねてきたが

大正年間の大改修後八十有余年、老朽化が激しく平成19年から
大改修に着手平成25年の完成を目指しているそうです。
(工事費6億円)
御田植祭りは五穀豊穣を祈る大切なお祭りです。
午前九時、社務所では関係者が集まっています。 
 
早乙女たちも準備ができました。
小学校5年と6年生 
9時半 参集殿へ 
手水の儀
 出発式
 修祓
九時半 参集殿から3キロ先の神饌田へ向って出発 
先ず道案内の猿田彦命 続いて神職
続く早乙女達
笙(しょう)と篳篥(ひちりき)の楽師たち
 
神社を出るとすぐに国道 
 
国道を南下・・・海のほうへ向います。
 
 早乙女たちも少し緊張気味
 
雅楽は十人ほどの保存会の方々が守り継いでいます。 
 
 JR外房線 上総一ノ宮駅を通り過ぎ・・・田園地帯に出ます。
 
 神饌田で待っていると一行が近付いてきました。
祭壇の斎竹が春の風を受けて心地よくささやいています。
 山海の供物が捧げられ、手前には稲の苗が供えられています。
 
 十時半 神事が始まりました。
修祓、降神の儀、献饌、祝詞奏上・・・・
 
 その間静かに雅楽が流れます。
 
 早乙女たちによる田植え舞
菅笠に脚絆、赤と白の衣装が清楚な感じですね。
 
 実際に苗を持って田植えの所作をして踊ります。
宮司から田長へ早苗が授けられ、それを耕作長、更に早乙女へと
渡されて、愈々神饌田へ・・・・・
 
六年生が五年生に教えています。
これくらい持ってね・・・・ 
 
 目印の紐にしたがって植えて行く・・・・初めての子供もいます。
 
 顔見せてと言っても田植えに一心不乱です。
 
やっと顔を見せてくれました。 
 
田植えが終ると、宮司が田の端に斉串を立てて斎場へ戻る。
一同それに習う・・・。 
 
 早乙女たちの足は奮闘の跡がありあり・・・
 
でも達成感があります。 
 
宮司玉櫛拝礼に続き田長玉櫛拝礼・・・・ 
後は撤、昇神の儀で全てが終わりました、十一時
 
皆集まって〜〜〜〜あれっ一人居ないぞ 
無事に終りお母さんもほっとしています。
 
 近くの田圃では・・・・・
 
本当の田植えが行われていました。
聞くとコシヒカリ

乙女からバトンタッチをした田植え

これで御田植祭りは終わりです。
大災害の後でしたが幸いこの地方には被害がなかったので

予定通りのお祭りが行われました。
何時の世も五穀豊穣を祈る気持ちは

変らないのですが、今回の大災害を受けた地方は
五穀豊穣を祈る前提の農地が壊滅している

のですから、ひとしおです。
想定外というものの、地層は大津波の記憶を

忘れていないという。
人間もそれを乗り越えてきた記憶を

深いところで持っていると信じます。
再生日本を祈り、信じながら帰路につきました。


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