午後6時 大饗祭が始まりました。
祝詞奏上
お祓い
神饌を本殿へ運びます。
バケツリレーの要領でです。

先ず「大御饌(おおみけ)」・・・この入れ物は「巻行器(まきほかい)」というもので、
水郷特産の真菰(まこも)を土用に刈り取ったものを干して編み上げて作られる。
昔のジャーのようなもだろうとの事です。

現在でも製作に関する事は秘中の秘とされており
香取大阪組の人々が伝習し毎年16個を納めているのだそうです。

盛ってあるものは蒸した米
 
御盃五個一台 お箸二台 
 
御前樽二樽一台 鴨羽盛(雄)一台 
 
鴨羽盛(雌)一台 鳥羽盛四台 新巻など 
 
餅一台 干魚五台
 
鮭胞子一台 鮒一枡 
 
千切一台 海菜一台 
 
 柚子一台  塩水一台 
 

 神饌38台が全てお供えされて、本殿で神事が始まりました。
 
 篝火が暖かい感じです。
 
 神前で大和舞いが奉納されます。
 
 
 
この神事の起源は分からないそうです。古文書によれば、
至徳4年(1387)2月、応永10年(1403)正月に
執行した記録はあるそうです。 
 
神事が終り神主の退席
 
 本殿内で神饌が披露され説明されます。

神は33と聞いているのですが手前の大神饌は16個しかありません。
何故か聞いたが分からないとの事でした。
 
干魚、餅、鮭、鴨、千切り大根、柚子 
 
 以前はお供えは全て香取神宮の内海(霞ヶ浦・北浦・鬼怒川)で取れたものでした。
 
 昆布、海苔、天草など海の野菜もあります。
 
 手前のもの海水、塩のイメージですかね。
 
 なかなか栄養のバランスは取れていますね。
 
 午後7時、全てが終わりました。
 
 参道も静かになりました。
 
 鳥居の外では商店街の方々が暖かい甘酒をサービス。
ありがたく頂きました。
午後7時です


神様をだしに珍味の大饗祭

大饗祭はお終いです。出雲大社で神様の総会があり帰ってきた
神様の長旅をご馳走でおもてなしする・・・・いかにも人間的な神様で
ほほえましいですね。

一神教の神様と違って人間味がありますね。
料理も現代の栄養学から見てもバランスの取れたもののようですね。

これは要するに神の名を借りた人間のお祭りではないかと思います。
神と一緒に食事するというのは神道ではよく聞く話です。

そのような形式にして氏子が地域の連帯を強める・・・
日本の神は共同体の連帯意識そのもののような気がします。



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