入選句をご披露します。 (06.12.30)
06.12入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
雲 | 八月の雲の記憶はモノトーン | 第21回国民文化祭・やまぐち2006<佳作>平山繁夫選 |
板挟み | 外面がよくて年金膨れ面 | 長屋連師走の寄り合い<十秀>広島栄一選 |
女房に男の美学虚仮にされ | 同 <十秀> 同 | |
糠喜び | リタイアで身も懐も軽くなる | 同 <前抜き>米島暁子選 |
ダイエット成功 病気だと分かり | 同 <十秀> 同 | |
Uターンしてくれた子は自己破産 | 同 <人位> 同 | |
感謝 | 仏壇に言う遅すぎるありがとう | 同 <十秀>刑部鬼子選 |
来年 | 来年の酒まで開ける大晦日 | 同 <五客>斉藤由紀子選 |
アナログで来年が来る除夜の鐘 | 同 <十秀> 同 | |
生き生き | シロですと腹の底から内視鏡 | 同 <十秀>田中八洲志選 |
車座へ昔話と鍋の湯気 | 同 <十秀> 同 | |
呑む話顔はいやいやそうに出る | 同 <前抜き> 同 | |
笑いのある川柳 | リタイアをしても上司が家にいる | 川柳マガジン1月号<佳作>八木健選 |
雑詠 | もういいかい神は何時でもまあだだよ | 同 <佳作>塩見一釜選 |
同 <佳作>平田朝子選 | ||
わいわい | 団塊が増えて町内会が揉め | わかしお12月句会<秀作>安藤亮介選 |
飲み会が本能寺です趣味の会 | 同 <五客> 同 | |
言論をコメディにするワイドショウ | 同 <秀作> 同 | |
いよいよ | ひょっとしてモンゴル場所が近未来 | 同 <秀作>塩田加門選 |
音もなく近づいてくる消費税 | 同 <五客> 同 | |
アメリカの下請けになるプロ野球 | 同 <秀句> 同 | |
自由 | 合併で田舎の顔が浮かばない | 同 <二点>互選 |
一年の計はそのままリサイクル | 同 <三点> 同 | |
サイン | 子のサイン見逃している節の穴 | 川柳研究12月句会<佳作>いしがみ鉄選 |
ぞっこん | お互いに見るぞっこんの成れの果て | 同 <佳作>荻原柳絮選 |
干す | ハンガーに自分もつるす洗濯日 | 川柳研究12月号<佳作>立原早苗選 |
冒険 | リストラに先手を打ってパラシュート | 同 <秀逸>長根尉選 |
明暗 | 風雲は運不運など語らない | 犬吠12月号<佳作>小倉利江選 |
目立つ | アロハシャツ成田で脱いでから帰り | 同 <佳作>阿部巻彌選 |
06.11入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
時事川柳 | 医療費に元気でいろと励まされ | 川柳マガジン12月号<佳作>尾藤三柳選 |
満足 | 幸せの尺度を変えて生きている | 同 <秀作3>梶原広志選 |
前句付け |
(貰えるものは何でも貰う) 行列はドナーカードの申し込み |
同 <佳作>山西酸吸選 |
安物 | 肩書きがとれてユニクロ族になる | わかしお11月句会<佳作>伊藤不取留選 |
安物の自慢するのは年金者 | 同 <佳作> 同 | |
バーゲンにつられ地球のゴミを溜め | 同 <五客> 同 | |
矢張り | Uターンすれば絆がからみつき | 同 <地位>安藤亮介選 |
関白は玄関開けるまでのこと | 同 <五客> 同 | |
一言が多く倅もドサ廻り | 同 <佳作> 同 | |
手品 | 県庁の空にはどこも天の声 | 同 <前抜き>川崎火呂志選 |
新聞で知る裏金の種明かし | 同 <佳作> 同 | |
天気 | 年金の分割 妻は上天気 | 同 <五客>津田暹選 |
網棚に傘を寄付する雨上り | 同 <五客> 同 | |
造反へ筋と情とのつむじ風 | 同 <五客> 同 | |
アメリカへ竜巻までもお付合い | 同 <地位> 同 | |
自由 | 市になって熊や猿にも市民権 | 同 <一点> 互選 |
手刀はモナリザが切る年金日 | 同 <一点> 同 | |
時事(自由) | 太陽がイソップにいう怨み言 | 時事作家協会11月句会<七点>互選 |
結局 | 繰り返すもの戦争とダイエット | 川柳研究社11月句会<佳作>西来みわ選 |
テスト | 宝くじ運根鈍のテスト中 | 川柳研究11月号<佳作>野中いち子選 |
皿 | 高い皿ばかり積んでる食い盛り | 同 <佳作>澤田好苑選 |
ムード | 月光のソナタにまぎれプロポーズ | 犬吠11月号<佳作>神林洋右選 |
06.10入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
図星 | みんな核持ったら終わる核論議 | 時事作家協会10月句会<秀逸>渡辺貞勇選 |
勘当も踏み絵で赦す数合わせ | 同 <秀逸> 同 | |
茶菓 | 美しい日本を語るお茶と菓子 | 同 <佳作>福島久子選 |
香り | 復党の匂に刺客から殺気 | 同 <秀逸>千葉絹子選 |
時事(自由) | いざなぎは成層圏に住んでいる | 同 <五点> 互選 |
時事川柳 | 典範は冷蔵庫から冷凍庫 | 川柳マガジン11月号<秀作3>尾藤三柳選 |
生きる | 懸命に生きて最後は尊厳死 | 同 <佳作>柏原幻四郎選 |
雑詠 | ライバルと長寿レースで締めくくる | 同 <佳作>木原広志選 |
和解 | 歩み寄り歩幅で違う手の温度 | 四街道川柳大会10/22<秀句>福島久子選 |
うかうか | 家族会議婿も息子も敵に付く | 同 <秀句>千葉絹子選 |
同 <秀句>竹の内一人選 | ||
ベール | 円満という能面の裏の汗 | 同 <秀句>大野登志子選 |
同 <五客>潮田春雄選 | ||
里 | 故里は脳のカメラに撮ってある | 同 <人位>大城戸紀子選 |
線 | ケータイの首輪をつけた犬にされ | 川柳研究社10月句会<五客>西来みわ選 |
狭い | 狭き門最後のそれはケアハウス | 同 <五客>河合成近選 |
ベランダにミニチュアの四季やってくる | 同 <佳作> 同 | |
いわし | いわし好き叩けば響く骨密度 | いわし川柳誌上大会<秀句>審査員選 |
メリット | メリットは表表紙に書いてある | 川柳研究10月号<佳作>河合成近選 |
意見 | 車座になると意見は丸くなる | 千葉県川柳大会10/15<秀句>江畑哲男選 |
同 <秀句>金子美知子選 | ||
先頭 | 先頭に負けぬビリへの大拍手 | 同 <秀句>遠藤砂都市選 |
後援 | 本命を横目に義理の応援歌 | 同 <秀句>堀江加代選 |
ふわふわ | アイラブユウマシュマロになるプロポーズ | 同 <秀句>平井吾風選 |
月 | メルヘンが月から消えて世の乱れ | 千葉県民芸術祭<三点>選者による互選 |
磨く | 長風呂の妻に驚くのもマナー | 犬吠十月号<地位>中澤巌選 |
06.09入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
医 | 医療費にけしかけられるダイエット | 時事作家協会9月句会<佳作>小川正美選 |
針を抜く力残した尊厳死 | 同 <秀作> 同 | |
つなぐ | コウノトリ四十一年目の手柄 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
時事川柳 | 心電図では壊し屋の壊れもの | 同 <五点>互選 |
ちぐはぐ | 時間なら売るほどあって金が無い | 川柳マガジン10月号<佳作>岩井三窓選 |
印象吟 | 頭突きした余韻が残る心電図 | 同 <佳作>山崎蒼平選 |
優しい | 拳骨はゆるめに握る愛の鞭 | 八千代市川柳大会9/24<秀句>安藤亮介選 |
怪しい | 禁煙のパパがたびたびする散歩 | 同 <秀句>斉藤克美選 |
強がる | アルコール抜けて威勢も抜けていく | 同 <秀句>山西酸吸選 |
任せろと言った先輩二日酔い | 同 <秀句> 同 | |
じっくり | 年金になれ根昆布が旨く炊け | 川柳研究社9月句会<佳作>長尾美和選 |
エース | リタイアをしてもエースの鼻柱 | 川柳研究誌上大会<佳作>鈴木泰舟選 |
裂く | ファミリーを細切れにする子供部屋 | 同 <佳作>野口きぬえ選 |
青春の亀裂が残る写真帳 | 同 <佳作>田中士郎選 | |
うかうか | 貸し借りのような二人のポカとポカ | 同 <佳作>西來みわ選 |
花 | 自分史は花文字だけで書いている | 川柳研究9月号 <佳作>三輪美知子選 |
選択 | 二進法だけで済まない人生路 | 同 <佳作>梶原勝雄選 |
眩しい | 輝かしいキャリアが邪魔な二度の職 | 犬吠9月号 <佳作>伊藤不取留選 |
旗 | スポーツの時だけ日本人になる | NHK全国川柳大会9/9<佳作>西来みわ選 |
車 | カーナビのロボットになるドライバー | 同 <佳作> 津田暹選 |
06.08入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
まさか | 少子化へ子宝潰す地獄図絵 | わかしお8月句会<佳作>津田暹選 |
裏金を燃やして探す使い道 | 同 <五客> 同 | |
改革の礼は税務署から届く | 同 <天位> 同 | |
迷う | 孔子とは違い古希でも未だ迷い | 同 <五客>安藤亮介選 |
届く | 棚上げの島から届く銃の音 | 同 <地位>大城戸紀子選 |
増税という改革のお礼状 | 同 <五客> 同 | |
この次はノウを届ける投票所 | 同 <佳作> 同 | |
葬儀社と墓地とリフォームしか来ない | 同 <前抜き> 同 | |
良かった | どちらでも良かった夏の甲子園 | 同 <五客>福田岩男選 |
憲法が胸撫で下ろす無事帰還 | 同 <五客> 同 | |
オランダの一家に貰い笑いする | 同 <前抜き>同 | |
すぐ前がとっつかまったネズミ捕り | 同 <五客> 同 | |
内視鏡今年も青で通り過ぎ | 同 <前抜き>同 | |
自由 | 夏休み終えて財布は冬休み | 同 <二点> 互選 |
時事川柳 | あの画家を連れて行きたい明日香村 | 川柳マガジン9月号<佳作>尾藤三柳選 |
雑詠 | ケータイというリモコンの赤い糸 | 同 <佳作>木原広志選 |
やかましい | 定年後内助の功の頭が高い | 同 <佳作>大木俊秀選 |
時事川柳 | 総裁選九回表残すのみ | 時事作家協会8月句会<12点> 互選 |
敬遠 | 敬遠も勝負も同じ十五日 | 同 <秀作>渡辺貞勇選 |
一味 | 勝ち馬の手綱はみんな持ちたがる | 同 <秀作>市川芳朗選 |
崩れる | 裏金の山が崩れて出る馬脚 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
中古 | セコハンでよければどうぞドナーです | 川柳研究社8月句会<五客>渡辺梢選 |
中古車の査定のように医者は診る | 同 <五客> 同 | |
寿 | 長生きの家系でノルマめいてくる | 能美市根上川柳大会<佳作>定本広文選 |
クローン | クローン術土足で上がる神の庭 | 川柳研究8月号<佳作>生田泰川選 |
写真 | 誕生日毎に笑顔を撮りなおす | 同 <秀逸>井上文子選 |
細い | ご自慢のコネもあやしい代替わり | 犬吠8月号<佳作>斉藤克己選 |
06.07入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
時事 | 中国が天皇陛下好きになる | 時事作家協会千葉7月例会<12点>互選 |
罠 | 掛けた罠忘れ去られて地雷原 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
気遣う | 二世帯の廊下につける信号機 | 川柳マガジン八月号<佳作>塩見一釜選 |
十四字詩「笑う」 | 長生きのこつ聞けばハハハハ | 同 <佳作>佐藤美文選 |
ハイテク | IT化田舎の母も指メール | わかしお7月句会<秀句>藤沢健二選 |
NASAまでが職人の指買いに来る | 同 <秀句> 同 | |
半分 | 半分は笑って済ます英会話 | 同 <秀句>安藤亮介選 |
半分は冗談だったプロポーズ | 同 <秀句> 同 | |
伴侶だが二分の一で終わらない | 同 <秀句> 同 | |
自由 | 霞喰い七連発の花火ショウ | 同 <一点>互選 |
神棚で発表を待つ宝くじ | 同 <三点> 同 | |
いまさら | 介護度が五になってから愛してる | 同 <前抜き>本田哲子選 |
ドミニカの笑顔引きつる二百万 | 同 <秀句> 同 | |
止む | 地球儀の穴から止まらない血潮 | 同 <秀句>笹原節子選 |
延命は辞退いたすと首に掛け | 同 <五客> 同 | |
シングル | もう誰も年を聞かなくなって来た | 川柳研究七月号<佳作>小倉利江選 |
平凡 | 並でよいなどど心にない欺瞞 | 犬吠7月号<佳作>福島久子選 |
雑兵のDNAを受け渡す | 同 <佳作> 同 |
06.06入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
難題 | 少子化へ対策のない高齢者 | わかしお6月句会<五客>松岡好楽選 |
残高表余命表とは反比例 | 同 <秀句> 同 | |
長生きも酒もタバコもみんな好き | 同 <五客> 同 | |
仲間 | 病院で会いジムで会い皆元気 | 同 <秀句>安藤亮介選 |
切る | 風鈴と夏を演出する切子 | 同 <人位>福田岩男選 |
首に巻きついて切れない赤い糸 | 同 <五客> 同 | |
結論は決まり切ってる痴話喧嘩 | 同 <秀句> 同 | |
縁切りをした酒がすり寄ってくる | 同 <秀句> 同 | |
自由 | 出るとこへ出ると愛国心は出る | 同 <六点> 互選 |
W杯苦杯であおるコップ酒 | 同 <一点> 互選 | |
時事川柳 | 慰謝料のようにも見える移転料 | 川柳マガジン7月号<秀作1>尾藤三柳選 |
自由 | 根回しも反対派には火に油 | 同 <佳作>本田智彦選 |
印象吟 | 飲み込んだ本音が顔を出すお酒 | 同 <佳作>金子美知子選 |
心 | 遍路笠心に風の岩清水 | 川柳マガジン文学賞一次選考<佳作> 定本広文・渡辺貞勇選 |
今日はどれジキルハイドの朝鏡 | ||
古里を心のネガに根無し草 | ||
先行 | 鼻面が前へ前へと消費税 | 時事作家協会千葉6月例会<秀逸>千葉絹子選 |
ヒルズから滑り落ちてるパイオニア | 同 <佳作> 同 | |
寓話 | 奢るヒルズ久しからずとビルの月 | 同 <佳作>福田岩男選 |
苦渋 | ハムレットの増える八月十五日 | 同 <秀逸>渡辺貞勇選 |
古墳など出てくれるなと文化庁 | 同 <佳作> 同 | |
時事 | いい画家を発見したと文化庁 | 同 <八点>互選 |
あべこべ | ヒルズから三畳半へ夜半の月 | 川柳研究6月句会<佳作>島田駱舟選 |
ジンクス | ジンクスを裏から見ればただ弱気 | 川柳研究6月号<佳作>長尾みわ選 |
棚 | 棚上げの手形を妻が持って来る | 同 <佳作>潮田春雄選 |
不足 | 三食が付いてニートはまだ不満 | 犬吠6月号<地位>名雪凛々選 |
深い | 深入りをしたかもしれぬコウノトリ | 同 <佳作>竹の内一人選 |
06.05入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
大切 | 健康を生業とする年金者 | わかしお5月句会<秀句>津田暹選 |
たっぷり | モッタイナイ益々増える体脂肪 | 同 <人位>安藤亮介選 |
時間なら売るほどあって客がない | 同 <五客> 同 | |
そば通も内じゃたっぷり汁をつけ | 同 <秀句> 同 | |
伸ばす | いやいやと左手 右は伸びてくる | 同 <秀句>伊藤不取留選 |
時計見て首を伸ばして初デート | 同 <前抜き> 同 | |
倦怠期パンツのゴムも伸びてくる | 同 <秀句> 同 | |
ネクタイをすれば背伸びの癖が出る | 同 <秀句> 同 | |
苦虫 | 空手形責められている定年後 | 同 <秀句>大城戸紀子選 |
百歳に苦虫顔はおりません | 同 <秀句> 同 | |
自由 | エンジンがソロでやってる田植歌 | 同 <三点> 互選 |
ハイチーズしながら植える千枚田 | 同 <四点> 互選 | |
奇怪 | 支持をして格差の下の方に居る | 時事作家協会千葉5月例会<佳作>渡邊貞勇選 |
公取が何も言わない休刊日 | 同 <秀逸> 同 | |
溢れる | 頭取がほくそ笑んでる大金庫 | 同 <秀逸>千葉絹子選 |
時事 | 信長も山口組も恐ろしい | 同 <二点>互選 |
空腹 | 狼の顔に似てくるダイエット | 川柳マガジン6月号<佳作>西来みわ選 |
時事川柳 | メールには縁のなさそうなのがなり | 同 <佳作>尾藤三柳選 |
前句付け |
(必然なのか偶然なのか) 転職をすると会社が立ち直る |
同 <佳作>森本芳月選 |
点 | 自分史に触れないでおく自責点 | 川柳研究5月号<佳作>宇都幸子選 |
響く | 山彦は僕を忘れぬ過疎の里 | 犬吠5月号 <佳作>藤沢健二選 |
06.04入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
宝 | 宝石はないが子宝孫宝 | 川柳マガジン5月号<佳作>本田智彦選 |
自由 | 神様の答はいつも事後となる | 同 <佳作>安永理石選 |
回収 | 食い扶持は国から稼ぐ天下り | 時事作家協会千葉4月例会<秀逸>渡邊貞勇選 |
半 | ワイドショウ一億人の半可通 | 同 <佳作>遠藤砂都市選 |
続く | 禁煙と禁酒交互にして元気 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
時事川柳 | チワワの面外してみればブルドッグ | 同 <七点>互選 |
ぐーだけでちょきにならない千葉七区 | 同 <一点> 同 | |
砂糖 | 角砂糖溶けるのを見る初デート | わかしお4月句会<地位>藤沢健二選 |
サービス | 残業はサービス 自棄酒は自前 | 同 <秀句>安藤亮介選 |
肩叩きプロより高いもみじの手 | 同 <人位> 同 | |
縮む | 酔漢も首をすくめる花嵐 | 同 <秀句>福田岩男選 |
アンテナをたためばやって来る平和 | 同 <秀句> 同 | |
猫の背に負けない二人老い炬燵 | 同 <五客> 同 | |
挙げた手が伸び縮みする少数派 | 同 <地位> 同 | |
ニコニコ | 壊し屋が笑ってみせる千葉七区 | 同 <秀句>村島昭平選 |
ニコニコは孫とペットに見せるだけ | 同 <秀句> 同 | |
ショーウインドー妻の笑顔が恐ろしい | 同 <五客> 同 | |
自由 | 年金に切り取り線が入ってる | 同 <一点>互選 |
ややこしい | 大合併生まれ故郷が分からない | 川柳研究4月句会<佳作>斎藤由紀子選 |
哲学 | 子に見せた背の哲学が通じない | 全日本川柳誌上大会<入選>小梶忠雄選 |
葉書 | ワープロの葉書裃着けたよう | 犬吠4月号<天位>江口信子選 |
走る | ジョギングもノルマのような退職者 | 同 <佳作>江畑哲男選 |
06.03入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
番外 | 典範に急降下するコウノトリ | 千葉市民川柳大会<秀句>平井吾風選 |
意地 | お互いが背を耳にする仲違い | 同 <特選>人見竿三選 |
歪 | ライバルへ拍手いびつな音がする | 川柳マガジン4月号<佳作>本田智彦選 |
同 <佳作>安永理石選 | ||
自由 | 生命線今どの辺りナビに聞く | 同 <佳作>西来みわ選 |
笑いのある川柳 | 老老老最後の老はペットです | 同 <佳作>今川乱魚選 |
時事川柳 | 横綱の目処がたたない国産化 | 時事作家協会千葉3月例会<八点>互選 |
遅い | 足首に鉛がついたサマワ基地 | 同 <秀逸>渡邊貞勇選 |
半鐘 | 走れない消防団も老齢化 | 同 <佳作>中島宏孝選 |
警鐘もウイニーの下痢止まらない | 同 <佳作> 同 | |
医 | 歳ですと無料健診素っ気ない | 同 <佳作>千葉絹子選 |
めろめろ | ワンマンも目じりを下げる宮参り | 川柳研究3月句会<佳作>加茂如水選 |
破る | 此処かしこページがとんでいる日記 | 同 <佳作>井上文子選 |
満ちる | リタイアへ猫の額もわが宇宙 | 川柳研究3月号<佳作>齋藤由紀子選 |
鬼 | 日替わりで鬼が出てくるトップ記事 | 同 <佳作>松代天鬼選 |
ノート | 染みだらけ母のレシピはカナまじり | 犬吠3月号<五客>長尾美和選 |
残る | 二次会の足は飲み組歌い組 | 同 <佳作>川崎火呂志選 |
06.02入選分
題 | こんな句です | 大会名など |
時事川柳 | 帰る頃届くイラクの正誤表 | 川柳マガジン3月号<特選>尾藤三柳選 |
印象吟 (靴跡) |
憲法がはらはらしてる第一歩 | 同 <佳作>金子美智子選 |
前句付け | (美味しいものは最後に食べる) 香香で隠しておいた卵焼き |
同 <佳作>永藤我柳選 |
自由 | 尾てい骨だけになってた定年日 | 同 <佳作>齋藤大雄選 |
回復 | リハビリの一歩一歩が酒になる | わかしお2月句会<十秀>千葉絹子選 |
退院へ小言幸兵衛リバイバル | 同 <十秀> 同 | |
がっかり | 太陽の光を浴びた夜の蝶 | 同 <十秀>江畑哲男選 |
絶世の美女が電車でコンパクト | 同 <十秀> 同 | |
自由 | 親の世話家庭事情のコンテスト | 同 <四点> 互選 |
典範に栞をはさむコウノトリ | 同 <五点> 同 | |
時事 | 戦より談合好きでハイ ピース | 時事作家協会千葉2月例会<一点>互選 |
カネオクレ トリノへ向けて打つメール | 同 <一点> 同 | |
風 | 日の丸が風恋しがるトリノ村 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
盃 | 盃をテレビと交わす独り酒 | 川柳研究2月号<佳作>寺田久子選 |
寝耳に水 | 年金の分割などと事も無げ | 犬吠2月号<佳作>大城戸紀子選 |
粘る | 特売場僕は女房の徳俵 | 同 <佳作>山西酸吸選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
笑いのある川柳 | 聞いてないのに年寄は歳を言い | 川柳マガジン2月号<佳作>今川乱魚選 |
同 <佳作>八木健選 | ||
時事川柳 | 民主党シュートはオウンゴールだけ | 同 <佳作>尾藤三柳選 |
印象吟 | 通学路僕らも守るボランティア | 同 <佳作>金子美知子選 |
相棒 | 一足す一 一になってる老夫婦 | 時事作家協会千葉1月例会<佳作>渡邊貞勇選 |
報 | 電話より迫力のあるカネオクレ | 同 <佳作>福田岩男選 |
夢 | 三畳半想定外の夢を見る | 同 <佳作>千葉絹子選 |
時事川柳 | 骨の有無とかくこの世は住みにくい | 同 <一点>互選 |
アメリカへ鳴物入で行く刺客 | 同 <二点>互選 | |
合図 | ウインクの角度が狂い今がある | わかしお1月句会<五客>伊藤不取留選 |
一斉にポケット探るケータイ派 | 同 <地位> 同 | |
天晴れ | ホリエモンより誇りあるムイチモン | 同 <秀作>安藤亮介選 |
へそくりをピシャリ空き巣のプロの技 | 同 <秀作> 同 | |
白い | 白い歯が自慢でいつもハイチーズ | 同 <前抜き>本田哲子選 |
形ではプロ 父さんの和三盆 | 同 <秀句> 同 | |
屋根 | 少年の天文台は屋根の上 | 同 <前抜き>大城戸紀子選 |
屋根裏に密かに作る宇宙基地 | 同 <秀句> 同 | |
自由 | 初春や客は年玉コレクター | 同 <三点> 互選 |
スタート | 間違っていたイラクへの縄電車 | 川柳研究1月句会<天位>尾藤三柳選 |
夢 | ロボットに設計させた家に住む | 同 <佳作>西来みわ選 |
眩しい | マドンナのまばゆさ戻るクラス会 | 川柳研究1月号<佳作>相馬銀波選 |
浅い | 浅瀬から足滑らせた恋の淵 | 同 <佳作>野口きぬえ選 |
塗る | 保護法が固有名詞を塗りつぶす | 犬吠1月号<佳作>西秋忠兵衛選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
十四字詩(使者) | 脳の隙間に神からの使者 | 川柳マガジン1月号<佳作>佐藤美文選 |
黒猫 | 黒猫の目も妻の目も猜疑心 | 同 <佳作>西来みわ選 |
同 <佳作>安永理石選 | ||
朗報 | 地震より先に退去が出来ました | わかしお川柳会12月例会<前抜き>津田暹選 |
女帝論ほっとしているコウノトリ | 同 <佳作> 同 | |
ロボット | 人間をロボットにする神がいる | 同 <地位>安藤亮介選 |
自由 | サバイバルゲームのような住所録 | 同 <二点> 互選 |
久し振り | 盃が時計の針を逆戻し | 同 <佳作>太田ヒロ子選 |
名が出ないとりあえず言う久し振り | 同 <五客> 同 | |
古里にいつの間にやら市長さん | 同 <五客> 同 | |
希望 | 年金でまだ買えそうな株がある | 時事作家協会千葉12月例会<特選>渡邊貞勇選 |
蕎麦 | 年越しと引越し蕎麦が重なった | 同 <佳作>本田哲子選 |
去る | 年末は減る一方の住所録 | 同 <佳作>遠藤砂都市選 |
しっぽ | 磨り減ったしっぽに薬塗ってみる | 同 <佳作>佐々木福太郎選 |
時事 | 帰る頃ブッシュが見せる正誤表 | 同 <五点>互選 |
今年のニュースから | 総選挙みなライオンの腹話術 | 川柳研究12月句会<佳作>西来みわ選 |
体面 | 年金のモードに変えるお付き合い | 川柳研究12月号<佳作>林マサ子選 |
自由 | ケイタイを終え能面に逆戻り | 小中台川柳会12月句会<天>梶原三夢選 |
ピーク | 晩成を待ちに待ったが来ぬピーク | 同 <佳作>宮田高子選 |
発見 | 欠勤の電話の咳が上手すぎる | 同 <一点>互選 |
人間 | 神がいて人間がいて殺し合い | 犬吠12月号 <人>千葉加津子選 |
逃げる | 正論もお前がやれに引ける腰 | 同 <佳作>大戸和興選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
予想 | アハハハハ倅もやはり敷かれとる | わかしお川柳会11月例会<前抜き>川崎火呂志選 |
予想屋がいつもピイピイしてる謎 | 同 <前抜き> 同 | |
異動時期右往左往のゴマ摺り器 | 同 <佳作> 同 | |
自由 | ポックリは信じ込んでる無神論 | 同 <一点> 互選 |
縄張り | リタイアへ狭い我が家に城二つ | 川柳マガジン12月号<佳作>斎藤大雄選 |
反省 | 左遷地の月を眺めるワンルーム | 時事川柳協会千葉11月例会<佳作>渡邊貞勇選 |
時事川柳 | 全国区ボビーの次は建築士 | 同 <一点句> 互選 |
メール | IT化指は無言でよく喋る | 川柳研究11月号<佳作>西来みわ選 |
納得 | 親も子も一言居士の瓜二つ | 犬吠11月号<佳作>森朝日選 |
流れ | 一応は掉さしてみるへそ曲り | 同 <佳作>人見竿三選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
総代 | バカヤロー先立つ友へ読む弔辞 | 時事川柳協会千葉10月例会<佳作>渡邊貞勇選 |
全勝 | 国技館かと思いきや甲子園 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
前句付け (大きな声では 言えないけれど) |
コーランの閉じ方誰か知らないか | 川柳マガジン11月号<特選>田中八洲志選 |
身びいき | 身びいきに自覚症状ないらしい | 四街道川柳大会10/23<秀句>津田暹選 |
追跡 | 青春はみんなかわいいストーカー | 同 <秀句>永藤我柳選 |
留守 | 留守ですか愚問といえば愚問だな | 同 <秀句>大堀貴美雄選 |
一晩は天国でした妻の留守 | 同 <五客> 同 | |
天邪鬼 | あの人のガス抜きをしてから議決 | 千葉県川柳大会10/16<秀句>太田ヒロ子選 |
同 <秀句>島田駱舟選 | ||
空港 | 髪の毛と歯形残して空の旅 | 同 <秀句>阿部巻彌選 |
暮らし | 中の上みんな仲良く自己暗示 | NHK全国川柳大会10/15<佳作>竹本瓢太郎選 |
封 | 封を切るときめきのないEメール | 同 <佳作>野中恵美子選 |
ゲーム | 結婚がギャンブルだったとは知らず | 川柳研究10月号<佳作>近藤智子選 |
笑み | お互いがカンフル剤となる笑顔 | 千葉県芸術祭参加公募<四点句>選者互選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
時事川柳 | 黙祷の隣は核の露出症 | 川柳マガジン10月号<佳作>尾藤三柳選 |
笑いのある川柳 | 体重計喫水線が画いてある | 同 <佳作>今川乱魚選 |
自由 | 賽銭箱はさんで神と僕がいる | 同 <佳作>斎藤大雄選 |
痒い | ねえあなたなんて言われてジンマシン | 同 全国結社対抗川柳大会<9点句>読者互選 |
穏やか | 経営学から家政学 いい笑顔 | 八千代市文化祭川柳大会9/25<秀句>島田駱舟選 |
快諾 | お互いに散骨葬を引き受ける | 同 <秀句>福島久子選 |
三角 | 役立ったことありますかピタゴラス | 同 <地位>太田ヒロ子選 八千代市商工会議所会頭賞 |
泥酔 | 千鳥足からは曲がった道ばかり | 同 <秀句>山西酸吸選 |
なけなしで酒税を払う酔っ払い | 同 <秀句> 同 | |
台 | 核と米北は思案の台秤 | 時事川柳協会千葉9月例会<佳作>千葉絹子選 |
時事川柳 | チルドレンみなライオンのぬいぐるみ | 同 <5点句>互選 |
冴える | 削除キー日々新たなり朝の脳 | 川柳研究社創立75周年記念川柳大会9/18<秀句>江畑哲男選 |
開ける | コーランを開いてみたが閉じれない | 同 <秀句>近藤智子選 |
変化 | カミソリを真綿にくるみ二度の職 | 同 <秀句>尾藤三柳選 |
薄い | 胡麻摺りが向きを変えてる異動時期 | 平成17年度川柳研究誌上大会<佳作>井上文子選 |
企む | 左手に本音かくしてする握手 | 川柳研究9月号<佳作>佐藤きく子選 |
立派 | 引き際を見よと男のナルシズム | 同 <秀逸>原島幸男選 |
凸凹 | 故郷は凸凹道のまま市制 | 犬吠9月号<佳作>梶原三夢選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
戻る | ガス電気タバコ戸締りまた戻り | わかしお川柳会8月例会<十秀>平井吾風選 |
残業のパパへカンフル子の寝顔 | 同 <十秀> 同 | |
救急車 | 音ほどは進んでいない救急車 | 同 <地位>松岡好楽選 |
どんより | 欝の字は書くだけでもうウツになる | 同 <佳作>永藤我柳選 |
自由 | ラッシュ見て心で済ます墓参り | 同 <一点句> 互選 |
十四字詩(森) | 高速道路森ののし烏賊 | 川柳マガジン9月号<佳作>佐藤美文選 |
雑詠 | 見渡せば地球のゴミと暮らしてる | 同 <佳作>泉比呂史選 |
自縄自縛 | 正論を吐いて断りきれぬ椅子 | 川柳研究8月句会<佳作>畑多聞子選 |
追加 | 体重計もったいないのキログラム | 犬吠8月号<佳作>清水香代子選 |
アンテナ | アンテナで一億みんな評論家 | 川柳研究8月号<佳作>阿部勲選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
放逐 | 直言のDNAでまた左遷 | 時事川柳協会千葉7月例会<秀逸>福田岩男選 |
リストラが終われば犬は煮て食われ | 同 <特選> 同 | |
自由 | 強国が2%の試歩の幅 | 同 <二点句>互選 |
輪郭 | 編み棒のピッチが上がる超音波 | 川柳マガジン8月号<佳作>斎藤大雄選 |
時事川柳 | 止めましたジャルジェイアールジャイアンツ | 同 <佳作>尾藤三柳選 |
吠える | 皆が皆天下を背負う屋台酒 | わかしお川柳会7月例会<地位>津田暹選 |
叫んでも効き目のうすい民主主義 | 同 <十秀> 同 | |
手が届かない頃に出す捨て台詞 | 同 <五客> 同 | |
骨抜き | 骨抜きを知らず幸せだと惚気 | 同 <人位>安藤亮介選 |
関白もピノキオ並に操られ | 同 <十秀> 同 | |
自由 | 欲しいものペット保険にサギ保険 | 同 <一点句> 互選 |
センサーの感度落として読むニュース | 同 <六点句> 同 | |
目安 | 目の端に置くライバルの棒グラフ | 川柳研究7月句会<佳作>近江あきら選 |
乾く | 肩と肩乾いた音のする都会 | 同 <五客>井上文子選 |
縁 | 考えてみれば他人と住んでいる | 川柳研究7月号<佳作>斎藤弘美選 |
注目 | 見るでなく見るライバルの棒グラフ | 犬吠7月号<佳作>永藤我柳選 |
違う | 爺さんと呼ばれてもまだ振り向かぬ | 同 <佳作>福田岩男選 |
よみうり 時事川柳 |
少年切れ易くカード漏れ易し | 読売新聞時事川柳7/1<佳作>尾藤三柳選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
時事川柳 | 中国にデモ専用の信号機 | 川柳マガジン7月号<佳作>尾藤三柳選 |
誌上吟行会 (オランダ) |
チューリップバブルの歴史秘めて咲く | 同 <佳作>木野由紀子選 |
前句付け (聞こえてくるよ 祈りの声が) |
血だらけの地球に耳を当ててみる | 同 <佳作>瀬輝男選 |
黒 | モノクロの世界へ戻るクラス会 | 同 全結社対抗川柳大会<11点句>読者互選 |
野放し | ケイタイを首輪代わりに放し飼い | わかしお川柳会6月例会<十秀>津田暹選 |
買占めの歴史を作る時間外 | 同 <十秀> 同 | |
乗り気 | お近くへお出での節にもう行く気 | 同 <十秀>安藤亮介選 |
ほめすぎてプロへ行く気の草野球 | 同 <十秀> 同 | |
流し目を斜視とは知らず通い詰め | 同 <十秀> 同 | |
海 | 何時までも海鳴り止まぬ日本海 | 同 <十秀>川崎火呂志選 |
六十年 わたつみの声 まだ止まず | 同 <十秀> 同 | |
軍艦マーチ パチンコソングだと思い | 同 <十秀> 同 | |
海釣りのパパが立ち寄るお魚屋 | 同 <地位> 同 | |
保険 | 入らねば損するように言う保険 | 同 <五客> 藤沢健二選 |
子供等がボクの保険を調べだし | 同 <十秀> 同 | |
ヘッジしたつもりの人と暮らしてる | 同 <地位> 同 | |
殺されぬ程度に掛けている保険 | 同 <天位> 同 | |
自由 | 老老老最後の老はペットです | 同 <二点句>互選 |
誕生日カウントダウンめいてくる | 同 <三点句>互選 | |
狼煙 | 九段坂登れば二箇所から狼煙 | 時事川柳協会千葉6月例会<秀逸>渡辺貞勇選 |
自白 | 鉄の橋 かずらが吊っていたとゲロ | 同 <特選>福田岩男選 |
ボクですとケロリ浴衣の15歳 | 同 <秀逸> 同 | |
交差 | 二世帯に立体交差点がある | 同 <秀逸>千葉絹子選 |
羽 | 格納庫だけが残った子の巣立ち | 川柳研究6月句会 <佳作>いしがみ鉄選 |
羽衣を盗んだボクはバカでした | 同 <五客> 同 | |
演出 | アドリブが過ぎて戻れぬ元の道 | 川柳研究6月号<秀逸>立原早苗選 |
スピード | 陰口も羽が生えてるEメール | 同 <佳作>上田健太選 |
台無し | 手打式酒が少々多すぎた | 犬吠6月号<佳作>大野登志子選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
未完 | 出来そうにない昭和史の裏表紙 | 時事川柳協会千葉5月例会<秀逸>渡辺貞勇選 |
嘱目 (神谷邸吟行) |
呑み助の寄進で建った神谷邸 | 同 <佳作>千葉絹子選 |
伝兵衛はぶどうの下で死にたがり | 同 <秀逸> 同 | |
自由 | 吊革と数珠を握って今日も行く | 同 <二点句>互選 |
笑いのある川柳 | 使用後の顔があつまるクラス会 | 川柳マガジン6月号笑いのある川柳<佳作>今川乱魚選 |
誌上吟行会 (ペットのある生活) |
ペットにも遺産相続させたがる | 同 <佳作>木野由紀子選 |
印象吟 (モナリザの絵) |
ダビンチもボクも同じく恐妻家 | 同 <佳作>岡崎守選 |
凸凹 | 凹凸のない顔になる二度の職 | 同 <佳作>藤沢岳豊選 |
雑詠 | 窓際で終わり家では席がない | 同 <佳作>小林由多香選 |
歯っぴい健口川柳 | 花嫁の歯はトウキビのように見え | 同 <佳作>奥羽大学歯学部付属病院選 |
省略 | 代読に以下同文のコンベアー | 川柳研究社5月句会<佳作>成田孤舟選 |
途中 | 健康法道具ばかりが山となり | わかしお川柳会5月例会<十秀>伊藤不取留選 |
リタイアをしても年輪なま乾き | 同 <五客> 同 | |
ときめき | ときめきもないメールでのプロポーズ | 同 <五客>安藤亮介選 |
ときめきは血圧計の許可がいる | 同 <地位> 同 | |
クラス会恋の化石を割ってみる | 同 <天位> 同 | |
入る | いいニュースしか入らないボスの耳 | 同 <五客>大堀貴美雄選 |
郷に入り郷を変えちゃう妻がいる | 同 <人位> 同 | |
一杯でジキルハイドを行き来する | 同 <地位> 同 | |
催促に入る手前で酒が出る | 同 <天位> 同 | |
自由 | ピエロ役だけは国産大相撲 | 同 <二点句>互選 |
笑ったら損するような都会人 | 同 <二点句> 同 | |
声 | 細胞の声を届ける直訴状 | 川柳研究5月号<秀逸>新万寿郎選 |
そわそわ | ドナーカード書いては見たが痛そうだ | 犬吠5月号<佳作>竹下圭子選 |
粗末 | 幸せは形じゃないと青テント | 同 <五客>潮田春雄選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
睡魔 | 敵味方ポスト枕にする寝溜め | 時事川柳協会千葉4月例会<客>小川正美選 |
同 <秀句>千葉絹子選 | ||
自由 | 墨を塗る代りに石が飛んで来る | 同 <四点句>互選 |
笑いのある川柳 | ヨン様の真似で顔中草臥れる | 川柳マガジン5月号<特選五>今川乱魚選 |
誌上吟行会 | 古里がガスの向こうで呼んでいる | 同 <佳作>木野由紀子選 |
相談 | 相談へ相槌だけは心込め | わかしお川柳会4月例会<十秀>福田岩男選 |
そっくり | 父さんに挨拶したくなる鏡 | 同 <五客>福田岩男選 |
お小言は言われたままに子に伝え | 同 <地位>安藤亮介選 | |
柄 | 歴史好き地理は無視するお国柄 | 同 <十秀>大城紀子選 |
コンニチハニイハオ禁句時節柄 | 同 <十秀> 同 | |
場所柄を弁えてないエヤー漏れ | 同 <十秀> 同 | |
大柄の子に闘争は諦める | 同 <五客> 同 | |
柄にない握手左手には剣 | 同 <人位> 同 | |
自由 | 外出の準備が早い花粉症 | 同 <一点句>互選 |
あの頃は平和であった糸電話 | 同 <三点句>互選 | |
大同小異 | パラサイトもニートも脛で生きている | 川柳研究社4月句会<地位>津田暹選 |
翼 | 出されたら羽が伸びない篭の鳥 | 川柳研究4月号<佳作>印牧さくら選 |
コレクション | 鑑定に出さない父のコレクション | 同 <秀逸>豊巻つくし選 |
ヨーロッパ | リストラの再編めいたヨーロッパ | 全日本川柳誌上大会4月1日発行<入選>撫尾清明選 |
離れる | 頃合の平行線でもつ平和 | 同 <入選>島田駱舟選 |
正確 | パソコンがドット一つでする謀反 | 犬吠4月号<地位>太田ヒロ子選 |
狭い | スタートはアパート 空は広かった | 同 <佳作>大堀貴美雄選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
笑いのある川柳 | 女帝ならもういらっしゃる家がある | 川柳マガジン4月号<佳作>今川乱魚選 |
同 <佳作>鈴木如仙選 | ||
誌上吟行会 | 雪に泣き雪に笑って待つ輪廻 | 同 <佳作>木野由紀子選 |
残念 | 手相みの言う晩成がまだ来ない | 同 <佳作>西来みわ選 |
雑詠 | 本物の子がオレオレと泣いてくる | 同 <佳作>小林由多香選 |
はっぴい健口川柳 | 歯磨きの仕上げはママの膝の上 | 同 <佳作>奥羽大学歯学部選 |
充実 | 肩書きと交換をしたマイウエイ | 千葉市民川柳大会3/27<秀句>千葉絹子選 |
よんどころ無い | 段々と神に近付く物忘れ | 同 <秀句>大堀貴美雄選 |
開発 | 定年の頃に電車の来る団地 | 同 <秀句>福島久子選 |
大切 | 子宝にやっと気付いてきた日本 | 同 <秀句>梶原三夢選 |
会合 | 末席のサクラが見せるVサイン | 同 <秀句>福田岩男選 |
眼鏡 | サングラスした告白は信じない | 川柳研究社3月句会<佳作>松岡葉路選 |
YES NO 眼鏡を拭いて風見鶏 | 同 <佳作> 同 | |
抱える | ドック入りまたお土産が一つ増え | 川柳研究3月号<佳作>井上文子選 |
滑る | 滑り止めとは失敬なランク付け | 犬吠3月号<五客>塩田加門選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
腰砕け | 一晩で青菜に塩の書生論 | わかしお川柳会2月例会<五客>福田岩男選 |
窓 | 閉め切って冬眠めいた花粉症 | 同 <十秀>安藤亮介選 |
窓越しに知るお隣のお惣菜 | 同 <五客> 同 | |
雑詠 | 出しそびれてもまた次の義捐金 | 同 <三点句> 互選 |
雑詠 | 定年で自然解凍されたボク | 川柳マガジン3月号<佳作>西来みわ選 |
同 <佳作>藤澤岳豊選 | ||
誌上吟行会 | 今風の雪見ジンロとキムチ鍋 | 同 <佳作>木野由紀子選 |
シグナル | くどくなり始めた父へ逃げ支度 | 川柳研究2月号<佳作>安藤紀楽選 |
刺激 | 目も鼻も利きすぎ困るダイエット | 犬吠2月号<佳作>小倉利江選 |
知らん顔 | すれ違いざまにブランドチェックする | 同 <佳作>遠藤砂都市選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
羽 | 定年で檻から出たら羽が無い | 川柳マガジン2号<佳作>小林由多香選 |
雑詠 | 幸せの尺度松竹梅とある | 同 <佳作>坂野寛哉選 |
同 <佳作>西来みわ選 | ||
誌上吟行会 | お魚はお刺身食べて生きている | 同 <佳作>木野由紀子選 |
惜しい | 酒癖が何時も話題になる評価 | わかしお川柳会1月例会<秀句>安藤亮介選 |
いい人よしかしの後は口ごもる | 同 <秀作> 同 | |
女房に天は二物を与えない | 同 <五客> 同 | |
高い | じゃじゃや馬も三つ指突いて高島田 | 同 <五客>藤澤健二選 |
縦にしか伸びないらしいもやしっ子 | 同 <五客> 同 | |
自由 | ブレンドと言えば混ぜ物よく聞こえ | 同 <五点句>互選 |
札チョンの父より蟹を待つ家族 | 同 <一点句>互選 | |
鳥/酉 | 改名の話が出ないアホウドリ | 川柳研究新年句会<佳作>西来みわ選 |
福 | 信じます神と貴方と福袋 | 同 <佳作>野中いち子選 |
混ぜる | コーランにバイブル混ぜる大博打 | 川柳研究17/01号<秀逸>高田羅奈選 |
手帳 | リタイアをしても手帳を繰る仕草 | 同 <佳作>長根尉選 |
催促 | 取立てはコマーシャルには出ない顔 | 犬吠17/01月号 <佳作>千葉絹子選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
例外 | 我が家には天動説が一人いる | わかしお川柳会12月例会<秀句>伊藤不取留選 |
レベル | 愛だとか金のないのが言う台詞 | 同 <秀句>安藤亮介選 |
自由 | 結局は食って寝ている日記帳 | 同 <三点句>互選 |
年齢を聞いてドクター異常なし | 同 <三点句>互選 | |
力 | 引力の外に置きたい台秤 | 同 <秀句>江畑哲男選 |
光 | 我が子だけ光って見えるマスゲーム | 同 <秀句>平井吾風選 |
雑詠 | ボクの首 やっと戻った定年日 | 川柳マガジン05/1号<佳作>西来みわ選 |
前句付け | 丸齧りされた地球の出す悲鳴 | 同 <佳作>真瀬田紋章選 |
誌上吟行会 | イルカから言えば人間ウオッチング | 同 <佳作>木野由紀子選 |
果物 | 熱の日は食べたい母の摺りリンゴ | 川柳研究12月号<佳作>長尾美和選 |
末 | 今日の傷癒す場末のカウンター | 同 <佳作>鈴木泰舟選 |
商戦 | 法被着て呼び込みもやる若旦那 | 三太郎忌句会12月<佳作>いしがみ鉄選 |
スーパーが自分を売りに出す乱世 | 同 <五客> 同 |
題 | こんな句です | 大会名など |
迷惑 | 葬儀屋のチラシ待ってるように書き | わかしお川柳会11月例会<五客>安藤亮介選 |
見料と言わぬばかりに来る落ち葉 | 同 <人位> 同 | |
面食らう | パソコンを自由自在のもみじの手 | 同 <五客>福田岩男選 |
女房がビキニの水着買って来た | 同 <十秀> 同 | |
自由 | 物忘れこれも立派な削除キー | 同 <七点句> 互選 |
レシピなら図書室並の台所 | 同 <二点句> 同 | |
晴れ | リタイアへ作務衣がパパの晴れ姿 | 同 <五客>本田哲子選 |
内視鏡ボクも確認したセーフ | 同 <人位> 同 | |
白線 | マラソンも線ぎりぎりにアスリート | 同 <十秀>津田暹選 |
仕切り線はさんでショートする火花 | 同 <十秀> 同 | |
白線を越えてタイヤが飛んで来る | 同 <天位> 同 | |
誌上吟行会 | ダイエットしなけりゃ蛾だと間違われ | 川柳マガジン12月号<佳作>木野由紀子選 |
印象吟 | 渋滞に何だ何だと首を出し | 同 <佳作>岡崎守選 |
歯っぴい健口川柳 | 知らぬ間に拳を握る歯科の椅子 | 奥羽大学歯学部付属病院募集<秀作> |
キッチン | ゴキブリもファミリー並の台所 | 川柳研究社11月句会<佳作>西来みわ選 |
痛む | おめでとう でも懐は痛かった | 同 <佳作>佐藤美文選 |
泣きなさい 鎮痛剤となる涙 | 同 <五客> 同 | |
舞台 | 袖に居てまだ諦めぬスターの座 | 同 <佳作>中沢ほう介選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
拝む | 拝まれて拝む介護のドミノ劇 | 第18回NHK学園全国川柳大会10/30<秀句>太田紀伊子選 |
多い | 余命表 まだまだ夢も多色刷 | 同 <佳作>松岡葉路選 |
落第 | 青田刈り三オーナーの首も刈り | 時事作家協会10月千葉例会<秀逸>渡邊貞勇選 |
時事雑詠 | 日本ではおとなしいのは親父だけ | 同 <二点句>互選 |
誌上吟行会 | 振り向けばラクダも妻も消えている | 川柳マガジン11月号<佳作>木野由紀子選 |
風船 | 開店のセール 風船ばかりはけ | 四街道市民文化祭川柳大会10/24<秀句>千葉絹子選 |
くすぐる | おねだりの語尾にフェロモン塗っておく | 同 <秀句>長尾美和選 |
同 <五客>津田暹線 | ||
アイラブユウまだ耳たぶが忘れない | 同 <天位>長尾美和選 | |
しみじみ | 旧友と積る話は猪口がいい | 同 <秀句>斎藤克美選 |
呑気 | ぽっくりと決まっているといい笑顔 | 同 <秀句>山西裕三選 |
同 <秀句>大城戸紀子選 | ||
死ぬまでは生きるでしょうと馬に耳 | 同 <秀句>大城戸紀子選 | |
収穫 | 晩学の脳には削除キーがある | 川柳研究社0月句会<佳作>津田暹選 |
急所 | 心臓ははずす夫婦のフェンシング | 千葉県川柳大会.10/17<秀句>平井吾風選 |
同 <準特選>斎藤由紀子選 | ||
傷 | かさぶたが九段の坂でまた剥がれ | 川柳研究10月号<秀逸>宇都幸子選 |
繰り返す | 向う脛また擦り剥いた九段坂 | 犬吠10月号<五客>福島久子選 |
くたくた | 討ち死にのようにごろごろ旅帰り | 同 <佳作>伊豆丸竹仙選 |
歩み | 好奇心まだ失わぬ古い靴 | 千葉県民芸術祭参加公募<二点>八名による互選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
珍説 | 我が家にはヒミコがいると言う話 | 八千代川柳大会9/26<秀句>江口信子選 |
能天気 | 陰口は知らぬトップの能天気 | 同 <秀句>平井吾風選 |
カード | モナリザは切り札持っているらしい | 川柳マガジン10月号<佳作>小林由多香選 |
雑詠 | 八一五蝉脈々と反戦歌 | 同 <佳作>西来みわ選 |
誌上吟行会 | 回転木馬わが青春の走馬灯 | 同 <佳作>木野由紀子選 |
時事川柳 | 偽装肉だけじゃなかった焼却炉 | 同 <佳作>柏原幻四郎選 |
息 | 勝ち力士鼻息だけのインタビュー | 川柳研究社9月句会<佳作>西来みわ選 |
無視 | 民主主義数が押してる横車 | 同 <佳作>島田駱舟選 |
つらい | 時間なら売るほどあって金がない | 同 <佳作>長尾美和選 |
家計簿がレッドカードの義理続き | 同 <佳作> 同 | |
決め手 | 病気かと聞かれて止めたダイエット | 犬吠9月号<佳作>江口信子選 |
厳しい | エコロジー論者もオンにする暑さ | 同 <人位>伊藤不取留選 |
祈る | 折鶴と一緒に飛んだ退院日 | 川柳研究9月号<佳作>野口きぬえ選 |
飢え | 飢えた頃助け合ってた隣組 | 同 <佳作>鈴木まこと選 |
うやむや | 古傷を互いに捕虜にして平和 | 平成16年度川柳研究誌上大会<秀逸>渡辺梢選 |
題 | こんな句です | 大会名など |
世間 | 定年で風に舞わない風見鶏 | わかしお川柳会30周年記念句会8/28<秀句>江口信子選 |
青年 | 若者は宝ボク等のスポンサー | 同 <天>津田暹選 |
同 <五客>大城戸紀子選 | ||
書生論まだ残ってる尾てい骨 | 同 <秀句>津田暹選 | |
同 <秀句>大城戸紀子選 | ||
バカンス | 日帰りもバカンスというウサギ小屋 | 川柳研究社8月句会<佳作>鈴木国松選 |
暑い | 四十度暑中見舞いも出せません | 同 <佳作>加茂如水選 |
お座なり | お客様は神様ですと言っておく | 同 <佳作>渡辺梢選 |
手紙 | 置手紙ポチの散歩と飯のチン | 川柳研究8月号<佳作>林マサ子選 |
ポケット | ポケットに拳おさめる宮仕え | 同 <佳作>飯田昭選 |
借りる | 聞く前に不景気ですとジャブを打ち | 犬吠 8月号 <佳作> 神林洋右選 |
誌上吟行会 | 会社では鳴かず飛ばずのサーフ狂 | 川柳マガジン9月号誌上吟行会<佳作>木野由紀子選 |
中心 | 司令部がキッチンにあるマイホーム | 同 読者柳壇<佳作>小林由多香・西来みわ選 |
印象吟 | UFOかパトカーなのかついて来る | 同 印象吟<佳作>岡崎守選 |
題 | ||
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雑詠 | ため息も腹式呼吸法でやる | 川柳マガジン16/8月号読者柳壇<佳作>西来みわ選 |
誌上吟行会 | サーカスの子は華やかでさびしくて | 同 誌上吟行会<佳作>木野由紀子選 |
印象吟 | 別姓をバネにワイフが宙に舞う | 同 印象吟<佳作> 岡崎守選 |
笑いのある川柳 | キャンセル待ち当たった頃に気が変わり | 同 笑いのある川柳<佳作>鈴木如仙選 |
平気 | サウナだと思えば安いこの暑さ | わかしお川柳会16/07月例会<十秀>伊藤不取留選 |
げてものも平気ボク等は戦中派 | 同 <十秀> 同 | |
凹む | 正論をひき殺してる横車 | 同 <五客>安藤亮介選 |
警備 | とりあえずセコムのシール張っておく | 同 <五客>中居杏二選 |
じりじり | 心頭を滅却すればいいサウナ | 同 <十秀>藤澤健二選 |
自由 | 風鈴も一緒に扇ぐ熱帯夜 | 同 <一点>互選 |
夜店から先は行かない孫の足 | 同 <一点> 同 | |
傷 | 憲法が帝王切開されている | 時事作家協会7月千葉例会<秀逸>千葉絹子選 |
かさぶたがまた剥がされる終戦忌 | 同 <佳作> 同 | |
バロメーター | 若作りしてもやっぱりどっこいしょ | 川柳研究社16/07月号<佳作>斎藤由紀子選 |
奥の手 | 選挙戦実弾が飛ぶ最終日 | 犬吠16/07月号<佳作>大城戸紀子選 |
熱心 | 国選の弁護士やけにご熱心 | わかしお川柳会16/06月例会<前抜き>伊藤不取留選 |
趣味が趣味では終わらないAタイプ | 同 <十秀> 同 | |
粘る | 看板になるまで待って酔いつぶれ | 同 <十秀>安藤亮介選 |
年金も齧り始めたパラサイト | 同 <十秀> 同 | |
眺める | 観光も上戸は飲んでばかりいる | 同 <前抜き>大城戸紀子選 |
骨董品ためつすがめつして買わず | 同 <前抜き> 同 | |
見はるかす余裕が出来た下り坂 | 同 <地位> 同 | |
自由 | 空で来て実車で帰る里帰り | 同 <四点>互選 |
右左総動員の脳でこれ | 同 <一点> 同 | |
玩具 | ライバルが抜くと竹光でも恐い | 川柳マガジン16/7月号読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
誌上吟行会 | 年金を溜めて乗り込むラスベガス | 同 誌上吟行会<佳作>西来みわ選 |
時事吟 | 年金法クローンも加算されてます | 時事作家協会6月千葉例会<四点>互選選 |
焼く | 焼き焼かれ脳下垂体若返る | 川柳研究社16/06月句会<佳作>いしがみ鉄選 |
悠悠 | 曜日など知らぬ朝昼晩がある | 川柳研究社16/06月号<佳作>鈴木清子選 |
再び | リセットはしない人生悔いはない | 同 <秀逸>河合成近選 |
都会 | 青雲もコンクリートの箱に住む | 第28回全日本川柳2004年埼玉大会<特選>田頭良子選 |
泥棒 | 地に墜ちた泥棒道のショベルカー | 川柳マガジン16/6月号読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
手加減 | 無職にも容赦はしない消費税 | わかしお川柳会16/05月例会<十秀>福田岩男選 |
締めすぎて命までとるしつけ糸 | 同 <十秀>福田岩男選 | |
適当 | 店員も遠のいて行く生返事 | 同 <五客>安藤亮介選 |
雑詠 | 煙幕も役に立たない妻の鼻 | 同 <一点>互選 |
曇りのち晴れ | 曇りのち晴れひん曲げた雨男 | 同 <地位>平居吾風選 |
消える | 肝心のとこが読めない古日記 | 同 <十秀>江口信子選 |
決め手 | どんぐりでとどの詰まりが消去法 | 川柳研究社16/05月句会<佳作>西来みわ選 |
誘惑 | 素通りはさせぬ匂いの屋台店 | 川柳研究社16/05月号<佳作>吉岡宵波選 |
運動 | 金とコネそれでも落ちた金バッジ | 犬吠16/05月号<佳作>進藤まつ子選 |
うっかり | アポイント双方忘れつつがなし | 同 <佳作>畑多聞子選 |
正解 | 自分史はベターハーフと書いておく | わかしお川柳会16/04月例会<佳作>藤澤健二選 |
セット | 墓までもセットになったケアハウス | 同 <佳作>安藤亮介選 |
時事川柳 | 火星から届く地球の未来像 | 川柳マガジン16/5月号時事川柳<佳作>柏原幻四郎選 |
厳しい | 茶髪には鬼軍曹が通じない | 同 読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
アクセス | ウイルスもテロも国境作らない | 川柳研究社16/04月句会<佳作>斎藤由紀子選 |
歯車 | 定年にやっとギアがニュートラル | 川柳研究社16/04月号<佳作>丸山芳夫選 |
職安に各種歯車見本市 | 同 | |
ギャラ | ヒット曲一つで稼ぐどさ回り | 平成柳多留第9集16/4発行<入選>福原直球選 |
他人 | 野次馬が気の毒そうな顔で来る | 同 <入選>荻原美知子選 |
急ぐ | 下り坂少し休めよ砂時計 | 犬吠16/04月号<佳作>島田駱舟選 |
満足 | ふとん丸これが私の豪華船 | 千葉市民川柳大会16/3/28<秀句>平井吾風選 |
和紙 | 古文書によれば先祖も金がない | 同 <秀句>阿部巻禰選 |
スケジュール | 欲しくない終着駅の時刻表 | 同 <秀句>高梨果宝選 |
蹴る | キックオフすぐにしたがる独裁者 | 同 <準特選>津田暹選 |
自由 | 職業は長生きと書く年金者 | 川柳マガジン16/4月号笑いのある川柳<佳作>今川乱魚選 |
捌く | そこまでもやるか鮟鱇吊るし切り | 川柳研究社16/03月号<佳作>渡邉梢選 |
計画 | 禁煙と日記今年も松の内 | 同 <佳作>松代天鬼選 |
呆れる | オレオレによくぞ見付ける払う人 | 犬吠16/03月号<佳作>藤澤健二選 |
幻想 | 結局はこれだったのか青い鳥 | 川柳マガジン16/3月号読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
雑詠 | 骨抜きの魚を食べてタコになる | 同 <秀作三> 同 |
自由 | 親同士談合してるお年玉 | 同 笑いのある川柳<佳作>吉岡龍城選 |
誌上吟行会 | ルミナリエ抜けると皆に逢えそうな | 同 誌上吟行会<佳作> |
軽率 | 先頭になったとたんにネズミ捕り | わかしお川柳会16/02月例会<十秀>塩田加門選 |
ゲーム | 自分史にのせるゲームは勝ちばかり | 同 <十秀>安藤亮介選 |
ゲームだと思えば乙な人生路 | 同 <五客> 同 | |
特別 | 内見についつい無理なクレジット | 同 <前抜き>津田 暹選 |
自由 | 平凡の醍醐味を知る日向ぼこ | 同 <三点句>互選 |
話題 | 孫自慢病気自慢のクラス会 | 犬吠16/02月号<地位>千葉加津子選 |
誌上吟行会 | 大仏も胎内にある手術痕 | 川柳マガジン16/2月号誌上吟行会<佳作>西来みわ選 |
栄養 | カルチャーが滋養となっている長寿 | わかしお川柳会16/01月例会<五客>伊藤不取留選 |
エキサイト | 酒をまた悪者にして場を丸め | 同 <十秀>安藤亮介選 |
ポルノ見るのは止めました不整脈 | 同 <五客> 同 | |
あの人に巨人を悪く言っちゃ駄目 | 同 <五客> 同 | |
ごちゃごちゃ | 学歴が覚えきれないほど豊富 | 同 <十秀>大堀貴美雄選 |
孫の絵もピカソのように見えてくる | 同 <人位> 同 | |
晴れ | あばずれも成人式は晴れ姿 | 同 <十秀>小枝青人選 |
晴れ晴れとした顔で来る検査白 | 同 <十秀> 同 | |
自由 | 和洋中妻はレシピは知っている | 同 <一点句>互選 |
大丈夫みみずのようなカルテの字 | 同 <一点句>互選 | |
朝 | 受信料払って拝む初日の出 | 川柳研究社16/01月句会<佳作>西来みわ選 |
封印 | 自分史の鍵は自分で持っていく | 川柳研究16/01月号<佳作>木村木念選 |
リズム | 恍惚の母も忘れぬ童歌 | 犬吠16/01月号<五客>梶原三夢選 |
腰砕け | 酔いが醒め天下国家も水ばかり | わかしお川柳会15/12月例会<前抜き>藤沢健二選 |
口論で立ち上がったら背が高い | 同 <地位> 同 | |
転がる | ソケットも差さず充電中の父 | 同 <十秀>安藤亮介選 |
酒ビンと討ち死にしてる単身者 | 同 <五客> 同 | |
コイン | テロ対策コイン一つでピイと鳴り | 同 <十秀>津田暹選 |
自由 | 日めくりに合わせ財布も軽くなり | 同 <三点句>互選 |
お湯わりの順序はどうせ腹の中 | 同 <四点句> 同 | |
なぜ | 先立たれ生き生きしてるのは女性 | 川柳研究社15/12月句会<佳作>竹本瓢太郎選 |
休む | 職安へ通う電車でよく眠る | 同 <佳作>荻原柳絮選 |
雑詠 | ネクタイを外せばアレレ首もない | 川柳マガジン16/1月号読者柳壇<佳作>大木俊秀・雫石隆子選 |
誌上吟行会 | 歯磨きをしようホラ地球の虫歯 | 同 誌上吟行会<佳作>西来みわ選 |
煙幕 | フェントも鼻であしらう山の神 | 川柳研究15/12月号<佳作>野中いち子選 |
女神 | 年金も手中に勝ち誇る女神 | 同 <佳作>照沼智選 |
楽観 | 余命表残高表と収支ゼロ | 犬吠15/12月号<佳作>永藤我柳選 |
ラーメン | ラーメンを鍋から食べる単身者 | 同 <佳作>大戸和興選 |
独裁 | 印籠にレプリカの核入れてある | 時事作家協会結成6周年記念句会11/30<特選>島崎肇選 |
踊る | マニフェストはずれ馬券のように舞い | 同 <秀逸>足立俊夫選 |
同 | 同 <佳作>渡辺貞勇選 | |
これでいいのか | 二進法 血が乾かない世界地図 | 同 席題 <佳作>尾藤三柳選 |
誌上吟行会 | 磨崖仏見物に来るバーミアン | 川柳マガジン15/12月号誌上吟行会<佳作>西来みわ選 |
大袈裟 | 投票日まではお辞儀も九十度 | わかしお川柳会15/11月例会<十秀>塩田加門選 |
手料理に派手に驚くのもマナー | 同 <人位> 同 | |
同じ | 香水は妻の好みを贈ります | 同 <十秀>安藤亮介選 |
貴い | ええじゃないか皆んな仲よく多神教 | 同 <十秀>大堀貴美雄選 |
神の名で流す血潮が止まらない | 同 <天位> 同 | |
自由 | 参観日パントマイムの助け船 | 同 <一点>互選 |
肝臓は半日ほどの時差がある | 同 <一点> 同 | |
彩る | 新しい化粧を学ぶ通勤車 | 川柳研究社15/11月句会<佳作>島田駱舟選 |
日の丸の赤が青みを帯びてきた | 同 <五客> 同 | |
音 | 冷夏にも風鈴は鳴る律義者 | 平成十五年度川柳研究誌上大会<佳作>立原早苗選 |
逃げる | 雑音に籠る小さな趣味の城 | 同 <佳作>竹内孤雁・林マサ子選 |
線 | ケイタイでやっととりもつ子の絆 | 川柳研究15/11月号<佳作>井上文子選 |
展望 | プロポーズ無事に済ませた観覧車 | 同 <佳作>梶原勝雄選 |
不死身 | ドナーカード書いて死んでも生きてやる | NHK学園全国川柳大会15.11.01<特選>斎藤大雄選 |
歌 | 山彦も校歌を歌うクラス会 | 同 <佳作>森中恵美子選 |
時計 | 秒針が桂剥きする余命表 | 同 <佳作>島田駱舟選 |
謎 | 言い訳がすんなり通るのが不気味 | 四街道市川柳大会15.10.26<佳作>大城戸紀子選 |
印象吟 | アメリカが上にいますよサダム様 | 川柳マガジン15/11月号印象吟<佳作>たにひらこころ選 |
前句付け | クロールで三途の川を折り返す (元気であれば何でもできる) |
同 前句付け<佳作>安藤徳久男選 |
裏面 | お言葉に甘えますとは予想外 | 川柳研究社15/10月句会<佳作>長根尉選 |
不屈 | 車椅子でも放さない鉄亜鈴 | 千葉県川柳大会15.10.19<佳作>安藤亮介選 |
身勝手 | 支持率のためなら結ぶ犬と猿 | 同 <佳作>江口信子選 |
命令 | 指揮棒が箸立てにある台所 | 同 <佳作>尾藤三柳選 |
疑う | お土産が豪華で旅を怪しまれ | 川柳研究15/10月号<佳作>藤あかね選 |
幸 | いい方じゃないかと話し合う二人 | 千葉県民芸術祭参加作品 川柳部門公募<四位>選者八人互選 |
許す | いいわよにだけどが続き長い妻 | 犬吠15/10月号<五客>人見竿三選 |
がんがん | 割り勘と聞いてジョッキもハイピッチ | 八千代川柳大会<三才・地>堀江加代選 |
臨時 | 妻の旅ボクのレシピはカレーだけ | 同 <秀句>遠藤砂都市選 |
時事川柳 | 日本では踏絵と訳すマニフェスト | 川柳マガジン15/10月号時事川柳<佳作>柏原幻四郎選 |
取引 | 取立ては言わないテレビコマーシャル | 同 読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
ポスト | 会長が元気で詰まるトコロテン | 川柳研究15/9月号<秀逸>宇都幸子選 |
うどん | うどんにも哲学のある遍路道 | 全日本川柳2003年香川大会15/6/15<佳作>奥田みつ子選 |
平野 | 野焼きした昔をしのぶハイウエー | 同 <佳作>植木利衛選 |
厄介 | 正論を吐いて会長やらされる | 犬吠15/9月号<佳作>竹下圭子選 |
破る | 守る気もない公約に耳もなれ | 同 <佳作>坂野照明選 |
波 | 非主流に支流が出来て波が消え | 時事作家協会八月千葉例会<秀逸>渡辺貞勇選 |
自由 | オモチャ箱から本物の核を出し | 同 <七点> 互選 |
五分吟「青」 | 重ね着をして見る稲に青くなり | 同 <秀逸>上田野出選 |
冷凍 | お刺身にシンが少々山の宿 | わかしお川柳会15/8月例会<五客>津田暹選 |
季節感舌から奪う冷凍庫 | 同 <前抜き>津田暹選 | |
自由 | 予感ならいつもあります宝くじ | 同 <二点>互選 |
虫とりに網はいらない百貨店 | 同 <一点>互選 | |
印象吟 | 煮詰めたらこれだけでしたボクの愛 | 川柳マガジン15/9月号印象吟<特選>たにひらこころ選 |
自由 | 雷鳴にしばし無言になる喧嘩 | 同 読者柳壇<佳作>雫石隆子選 |
自由 | ゴキブリにだけは驚く妻である | 同 笑いのある川柳<佳作>吉岡龍城選 |
顔 | 見上げれば遺影がやけに楽しそう | 川柳研究社15/8月句会<佳作>近江あきら選 |
柔らかい | 喧嘩にも丸みが出来て二人旅 | 同 <佳作>井上文子選 |
絵 | 自画像を誰もボクだと気がつかぬ | 川柳研究15/8月号<佳作>三輪美智子選 |
犬吠賞 | 夕焼けを合図に街もパートU | 平成14年度犬吠賞<七点句>自選句を8人の選者が選出 |
仰向けで地球に沿った伸びをする | 同 <三点句> 同 | |
目立つ | お土産のアロハ日本で持て余し | わかしお川柳会15/7月例会<前抜き>伊藤不取留選 |
面食らう | 初デート手を握られた映画館 | 同 <前抜き>安藤亮介選 |
ご乱行までばらされる披露宴 | 同 <五客> 同 | |
自由 | 逆鱗も血圧計とご相談 | 同 <二点>互選 |
背伸び | おだてられ胸を叩いたイラク法 | 同 <十秀>大城戸紀子選 |
見栄坊の墓場が並ぶ蟻地獄 | 同 <五客> 同 | |
棒 | 徳政令皆当てにする超不況 | 同 <人位>村島昭平選 |
最強 | 子供等を手下に妻のマイウエイ | 川柳マガジン15/8月号読者柳壇<佳作>大木俊秀選 |
雑詠 | 宝石店耳は適当目は値札 | 同 笑いのある川柳<佳作>今川乱魚選 |
時事吟 | ヒビ割れも猛暑を待って自然治癒 | 時事作家協会七月千葉例会<三点>互選選 |
水 | リットルで計った酒は水っぽい | 川柳研究15/7月号<佳作>吉田成一選 |
缶 | 輪の中で母が切ってるパイン缶 | 川柳研究社15/7月句会<佳作>西来みわ選 |
ご近所の酒量が分るリサイクル | 同 <地位> 同 選 | |
迷惑 | 手伝えば文句の多い台所 | 犬吠15/7月号<佳作>太田ヒロ子選 |
珍しい | 大層な土産不気味な子の帰郷 | 同 <佳作>後藤三省選 |
少子化 | 一人っ子同士で親も墓も来る | 時事作家協会六月千葉例会<特選>渡辺貞勇選 |
ジーンズ | 直したくなるジーンズの膝の穴 | 川柳研究社15/6月句会<佳作>いしかみ鉄選 |
勇者 | 豪傑もヒゲが落ちてる終電車 | 川柳マガジン15/7月号読者柳壇<佳作>西来みわ選 |
ぺこぺこ | 万歩計音をあげだした腹の虫 | わかしお川柳会15/6月例会<前抜き>塩田加門選 |
ベンチ | 定年にゲートボールのベンチ入り | 同 <前抜き>安藤亮介選 |
ベンチにも序列きびしいホームレス | 同 <十秀>安藤亮介選 | |
監督の目に追いすがる控え打者 | 同 <十秀>安藤亮介選 | |
自由 | カラフルな傘でまわしてみたくなる | 同 <五点句>互選 |
梅雨空につんどくの本積み直し | 同 <一点句>互選 | |
有効 | 手土産に目が先に行く初対面 | 同 <十秀>石井頌子選 |
里帰り孫という名の鼻薬 | 同 <十秀>石井頌子選 | |
たいへん | フセインもラディンも生きている地球 | 同 <五客>大堀貴美雄選 |
野次馬も顔では見せるお気の毒 | 同 <前抜き>大堀貴美雄選 | |
湯 | 首だけが頷きあっている朝湯 | NHK学園九州川柳大会(5/11)<佳作>進藤すぎの選 |
ストレス | ストレスとあくびシーソーゲームする | 川柳研究15/6月号<佳作>橋本一水選 |
夢中 | 凧揚げに子を押しのけてのめり込み | 犬吠15/6月号<佳作>米嶋暁子選 |
結ぶ | 先ず母を味方につけて来るねだり | 同 <佳作>遠藤砂都市選 |
自由 | 体重計圧力計に見えてくる | 川柳マガジン15/6月号笑いのある川柳<佳作>今川乱魚選 |
印象吟 | 飽食のネコもネズミになると別 | 同 印象吟<佳作>木野由紀子選 |
値下げ | 原価割れセールに集う鉄仮面 | わかしお川柳会15/5月例会<十秀>伊藤不取留選 |
粘る | 左遷地に太公望の真似をする | 同 <十秀>安藤亮介選 |
平ら | 円満な人で世話役ばかり増え | 同 <十秀>平井吾風選 |
宮仕え凹凸のない顔でする | 同 <十秀> 同 | |
照らす | 足元を照らす介護のボランティア | 同 <十秀>永藤我柳選 |
這う | 腹這いになって地球の愚痴を聞く | 川柳研究15/5月号<秀逸>阿部勲選 |
未完成 | ジグゾーの最後は残す人生譜 | 犬吠15/5月号<佳作>千葉絹子選 |
磨く | まだ望み捨てない妻の長い風呂 | 同 <佳作>木内紫幽選 |
適当 | 難関によきに計らう妻がいる | わかしお川柳会15/4月例会<十秀>福田岩男選 |
両耳はテレビに向いて妻の愚痴 | 同 <前抜き> 同 | |
デラックス | 豪勢なはずだ裏金交際費 | 同 <前抜き>安藤亮介選 |
ラッキョウの皮をかぶった旅土産 | 同 <五客> 同 | |
メガネ | メガネ拭く振りで激論から逃れ | 同 <十秀>中居杏二選 |
自由 | 新入生夢は三百六十度 | 同 <二点>互選 |
早くても遅くても良い花見酒 | 同 <三点>互選 | |
時事川柳 | 日の丸の白地に星が透けて見え | 川柳マガジン15/5月号時事川柳<佳作>尾藤三柳選 |
邪魔 | 咳払い聞き流してるお邪魔虫 | 同 読者柳壇<佳作>西来みわ選 |
印象吟 | 札束の厚さで測る秘書の格 | 同 印象吟 <佳作>木野由紀子選 |
両手 | ボクじゃない万歳してる満員車 | 川柳研究社15/4月句会<佳作>西来みわ選 |
雑音 | 心地よい事しか聞かぬイヤホーン | 同 <佳作>鈴木柳太郎選 |
結ぶ | 自分史の完結編は書いてある | 川柳研究15/4月号<佳作>長尾美和選 |
迷う | お互いに化けて出るのは止めようネ | 犬吠15/4月号<佳作>上田野出選 |
狭い | 晩学に脳の回路が通せんぼ | わかしお川柳会15/3月例会<五客>津田暹選 |
せっかち | 遺言を書いて乗り込む空の旅 | 同 <前抜き>安藤亮介選 |
自由 | 千人針縫った手で折る千羽鶴 | 同 <四点句>互選 |
束にして診察券を持ち元気 | 同 <四点句>互選 | |
歌 | 恍惚の母も忘れぬ子守唄 | 同 <十秀>藤沢健二選 |
鼻歌の父にチャンスと皆集い | 同 <五客>藤沢健二選 | |
足並み | 戦争も平和も右へ倣えです | 川柳研究社15/3月句会<佳作>野谷竹路選 |
乱 | 乱れ髪 言葉も憎いバーコード | 同 <佳作>松岡葉路選 |
消える | ドクターの笑顔が払う黒い雲 | 同 <佳作>宇都幸子選 |
正論の順に顔ぶれ消えて行き | 同 <五客> 同 選 | |
細心 | 単身に妻の査察のある土日 | 千葉市民川柳大会15/3/8<特選>平井吾風選 |
涙 | さあやろう 涙は過去のクリーナー | 同 <秀句>大城戸紀子選 |
溜める | へそくりを互いに当てにした誤算 | 同 <秀句>江口信子選 |
時事 | 大日本帝国思い出すテレビ | 川柳マガジン15/3月号時事川柳<秀作三>柏原幻四郎選 |
自由 | 醒めてから儲け話が怖くなり | 同 読者柳壇<佳作>塩見草映選 |
自由 | 告知から開き直った葦となり | 同 あすとろ柳壇<佳作>田中八洲志選 |
自由 | 大福を詰まらせて死ぬのは御免 | 同 <佳作>牛尾緑良選 |
警戒 | ねえアナタ語尾がとろける有事です | わかしお川柳会15/2月例会<五客>福田岩男選 |
ところでと医者の真顔が一呼吸 | 同 <前抜き> 同 | |
自由 | いい話ないかと易の灯にからむ | 同 <三点句>互選 |
春よ来い歌まで憎い花粉症 | 同 <二点句>互選 | |
似る | 初孫にDNAの探し合い | 川柳研究15/2号<秀逸>野口きぬえ選 |
急ぐ | 速達を死語にしているEメール | 同 <佳作>荒巻睦選 |
雲行き | ノウと言うのも憚られ奉加帳 | 川柳研究社15/2月句会<佳作>鈴木国松選 |
いよいよ | 異議なしのサクラ出番を待ち構え | 同 <佳作>長根尉選 |
凹む | ハローワーク挨拶交わすくぼんだ目 | 犬吠15/2月号<佳作>窪田和子選 |
平凡 | 並でいい元気であればなどと言い | 同 <佳作>岡本公夫選 |
映画 | センベイの音がうるさい二流館 | わかしお川柳会15/1月例会<天>津田暹選 |
エンジン | エンジンも年相応の心電図 | 同 <前抜き>安藤亮介選 |
自由 | レトルトと言えば響きのいい手抜き | 同 <七点句>互選 |
健康法知識は脂肪ほどに持ち | 同 <五点句>互選 | |
騒々しい | 煩いが味方にしたいごね男 | 同 <前抜き>大城戸紀子選 |
あの人が出ると少々長くなる | 同 <十秀>大城戸紀子選 | |
美人 | 喋らない内は美人で済んだのに | 同 <十秀>江口信子選 |
ダンス | タップ踏むのを地団駄と人は見る | 川柳マガジン15/2月号読者柳壇<佳作>西来みわ選 |
自由 | ドクターの実はに静止する画像 | 同 あすとろ柳壇<佳作>田中八洲志選 |
恍惚のモルヒネ神の贈り物 | 同 <佳作>牛尾緑良選 | |
初 | 初恋の化石も混じるクラス会 | 川柳研究社15/1月句会<佳作>野谷竹路選 |
潤い | 干からびたスポンジに注ぐコップ酒 | 同 <佳作>尾藤三柳選 |
うやむや | 是是非非が嫌いで丸く丸く生き | 川柳研究15/1号<佳作>中沢ほう介選 |
鮮やか | サヨナラのガッツポーズで一回り | 同 <佳作>林マサ子選 |
吹く | もしかして父の灰かも黄砂降る | 犬吠15/1月号<客>福島久子選 |
ふっくら | ダイエットしてもまだまだある余裕 | 同上 <佳作>塩田加門選 |
ミラクル | 神の加護みんな信じて籤の列 | 小中台川柳会新年句会1/7<佳作>大城戸紀子選 |
放談 | 一年の計もふくらむ屠蘇機嫌 | 同上 <佳作>安藤亮介選 |
じいちゃんの十八番はわしの若い頃 | 同上 <佳作>安藤亮介・伊藤不取留選 | |
自由 | ハロワーク変人と書く特技欄 | 同上 <佳作>鈴木楽子選 |
乳飲み子の匂いが残るUターン | 同上 <人位>鈴木楽子<佳作>梶原三夢選 | |
追う | 追えば逃げ止めれば誘う蝶の舞 | わかしお川柳会14/12月例会<十秀>塩田加門選 |
日めくりに追い立てられる下り坂 | 同上 <五客> 同上 | |
大袈裟 | 嘘一つ混ぜて止まぬ武勇伝 | 同上 <佳作>安藤亮介選 |
自由 | 休肝日明日に延ばす雪催い | 同上 <四点句> 互選 |
父さんも一緒に待っているサンタ | 同上 <三点句> 互選 | |
雑詠 | 姿見に妻が投げキスして出かけ | 川柳マガジン15/1月号席題<佳作>大友逸星選 |
知的 | ボリュームの不足は知的だと褒める | 同上 読者柳壇<佳作>塩見草映選 |
雑詠 | ネクタイは外して見れば首のナワ | 同上 読者柳壇<佳作>佐藤岳俊選 |
印象吟 | 天国の内部告発する積り | 同上 印象吟<佳作>土橋 蛍選 |
雑詠 | プライドが肩の辺りにまだ残り | 同上 あすとろ柳壇<佳作>牛尾緑良選 <佳作>田中八洲志選 |
今年の ニュースから |
髪の毛と歯形を挟むパスポート | 川柳研究社14/12月句会<五客>野谷竹路選 |
意外 | 付け足しの末っ子に今養われ | 川柳研究14/12号<佳作>安藤紀楽選 |
ぴったり | 行楽の雨の予報はよく当たる | 犬吠14/12月号<佳作>高梨果宝選 |
仰天 | 家中がたまげてみせる子の手品 | 茂原市文化祭川柳大会141104<佳作>千葉加津子選 |
大袈裟にセットの妻を出迎える | 同上 <佳作>河野十九人選 | |
モノクロ | 桂林にカラーは要らぬ山水画 | 同上 <五客>塩田加門選 |
露骨 | 年金のために死ぬなとはげまされ | わかしお川柳会14/11月例会<地位>津田暹選 |
定年にかかあ天下の総仕上げ | 同上 <十秀>津田暹選 | |
ロマン | 自分史にスペースだけはあるロマン | 同上 <十秀>安藤亮介選 |
自由 | 寝たきりの母安らぎのまだら夢 | 同上 <一点句>互選 |
百歳が怖がっている死ぬる夢 | 同上 <一点句>互選 | |
時事川柳 | 米びつの底から出してきた名簿 | 川柳マガジン14/12月号時事川柳<特選一>尾藤三柳選 |
自由 | 女房の相談という言い渡し | 同上 あすとろ<特選一>牛尾緑良選 |
誌上吟行会 | 女神にもミサイル持たせたいブッシュ | 同上 ニューヨーク<佳作>濱野奇童選 |
Eメール | 後ろから妻が覗いているメール | 市川市川柳大会14.11.17<前抜き>加茂如水選 |
カード | 不死身ですドナーカード持ってます | 同上 <前抜き>竹本瓢太郎選 |
コンピューター | パソコンのウイルスかしらこの頭痛 | 同上 <前抜き>松岡葉路選 |
パワー | 先代が腕まくりする二八そば | 犬吠14/11月号<佳作>飯山一夫選 |
晴れる | もやもやを晴らす一発削除キー | 川柳研究社14/10月句会<佳作>斎藤よし一選 |
ハーモニー | ご詠歌が心地いいのはお年です | 平成十四年度四街道市川柳大会10/27<秀句>津田暹選 |
妥協 | 不等号確かめてする歩み寄り | 同上 <天位>江畑哲男選 |
塗る | 塗り込めたマグマが顔を出す酒場 | 同上 <秀句>大城戸紀子選 |
じわじわ | いいところまで来てたのに人が来る | 川柳マガジン14/11月号読者柳壇<佳作>西来みわ選 |
時事川柳 | 米櫃の底に人質埋めてある | 同上 時事川柳 <佳作>柏原幻四郎選 |
誌上吟行会 | 赤い靴今じゃ茶髪が行く北野 | 同上 誌上吟行会・神戸<佳作>濱野奇童選 |
狙う | 留守ですか空き巣狙いが確かめる | 平成十四年川柳研究誌上大会<佳作>津田暹選 |
熱心 | カルチャーに夢中狙いは本能寺 | 同上 <佳作>野口きぬえ選 |
登る | 極めればケルン一つが素っ気ない | 川柳研究14/10号<佳作>勝野みちお選 |
補う | 補助線でわかった妻とボクの位置 | 同上 <秀逸>斎藤由紀子選 |
水の泡 | 胡麻擂りもボスが転んでそれっきり | 第37回千葉県川柳大会14/9/20<秀句>山本義明選 |
禁煙の誓いを溶かすアルコール | ||
のんびり | 風鈴と大の字になる山の宿 | 犬吠14/10月号<佳作>鈴木章吾選 |
予感 | 悪友の電話来そうな五時ちょっと | わかしお川柳会14/9月例会<五客>塩田加門選 |
世も末 | 神の名で流す血潮が止まらない | 同上 <前抜き>安藤亮介選 |
自由 | 敬老日忘れて呉れれてありがとう | 同上 <八点句>互選 |
自由 | 女房のほめる女に美女はない | 川柳マガジン14/10月号あすとろ柳壇<佳作>牛尾緑良選 同上 <佳作>田中八洲志選 |
自由 | 父の夢今にして知る蔵書印 | 同上 席題吟<佳作>鈴木国松選 |
自由 | 料理見てテレビ体操見ています | 同上 笑いのある川柳<佳作>今川乱魚選 |
ごろごろ | ごろごろを充電という自己欺瞞 | 川柳研究社14/9月句会<五客>いしがみ鉄選 |
防ぐ | クーラーの部屋で過熱のエコ論議 | 同上 <佳作>竹内祝子選 |
欠ける | 量り売り欠け目おやじの一つまみ | 同上 <秀逸>飯田昭選 |
頼む | 土壇場でやっぱり母の助け舟 | 犬吠14/9月号<五客>大城戸紀子選 |
自由 | ケイタイでばれてしまったパチンコ屋 | 川柳マガジン14/9月号笑いのある川柳<佳作>竹本浩三選 |
攻撃 | リタイヤーしても折れない鼻柱 | 同上 時事<佳作>西来みわ選 |
エネルギー | いい人を演じてマグマ溜めている | 同上 席題<佳作>卜部晴美選 |
もう少し | 膝送りされて遅刻の席が出来 | わかしお川柳会14/8月例会<五客>安藤亮介選 |
自由 | 体温で空気を冷やす異常夏 | 同上 <一点句>互選 |
千羽鶴孫に教える終戦日 | 同上 <二点句>互選 | |
風 | 波風は孫が鎮める三世代 | 川柳研究14/8月号<佳作>竹内孤雁選 |
土 | 菜園もついて我が家は始発駅 | 同上 <佳作>澤田好苑選 |
ご先祖の顔がちらつく土地納付 | 同上 <秀逸>澤田好苑選 | |
揃う | 口裏を合わせすぎたか疑われ | 犬吠14/8月号<佳作>茂呂美津選 |
相談 | 前置きがやけに長いが金のこと | 同上<佳作>飯山一夫選 |
細い | 代替わり阿吽のパイプ細くなり | わかしお川柳会14/7月例会<五客>塩田加門選 |
程程 | 中庸で敵もいないが友もない | 同上 <前抜き>安藤亮介選 |
愚痴かなと慰めてたらのろけだし | 同上 <前抜き>安藤亮介選 | |
メガネ | 番付表一緒に送る虫眼鏡 | 同上 <前抜き>江畑哲男選 |
締める | 中締めで派閥単位のシマが出来 | 同上 <地>福田岩男選 |
銀座裏塩ラーメンで仕上げする | 同上 <天>福田岩男選 | |
自由 | 台風に家よ頑張れまだローン | 同上 <一点句>互選 |
職安で部下が先輩風吹かす | 同上 <四点句>互選 | |
自由 | カタカナのメニュウにも慣れ三世代 | 川柳マガジン14/8月号あすと柳壇<佳作>牛尾緑良選 |
小煩いカーナビがいる助手の席 | 同上 <佳作>田中八洲志選 | |
自由 | 正論に土俵四角になっていく | 同上 席題吟<秀作二>鈴木如仙選 |
自由 | 指吸いの止まぬ坊やが「オレ」と言う | 同上 笑いのある川柳<佳作>今川乱漁選 |
紙上吟行会 | 怨讐を越えてユーロの輪に入る | 同上 紙上吟行会パリ<佳作>浜野奇童選 |
独 | マドンナが旧姓で来るクラス会 | 川上三太郎35年忌川柳大会<佳作>竹本瓢太郎選 |
セット | ゴシップもセットになって美容院 | 犬吠14/7月号<佳作>伊豆丸竹仙選 |
時事 | 有事です内のパパには職がない | 川柳マガジン14/7月号時事<佳作>尾藤三柳選 |
自由 | 情けなや倅も嫁に敷かれとる | 同上 あすとろ<佳作>吹田朝児選 |
ウインクが一人手前で吸い取られ | 同上 <佳作>西来みわ選 | |
自由 | お土産の押し戴いてみる重さ | 同上 読者柳壇<佳作>岩井三窓選 |
残る | 残業の電話にどうも変な声 | わかしお川柳会14/6月例会<十秀>津田暹選 |
自由 | 掲揚はしないが顔に描く国旗 | 同上 <四点句>互選 |
二重丸した父の日が忘れられ | 同上 <四点句>互選 | |
空 | 陰口にトイレの中で空っ咳 | 同上 <五客>石井頌子選 |
街道 | 野次喜多もヒッチハイクと洒落ている | 同上 <五客>永藤我柳選 |
思惑 | にわか雨若い方へと傘を差す | 川柳研究社14/6月句会<佳作>西来みわ選 |
重ねる | 八重歯にも年季が入り牙に見え | 同上 <佳作>近江あきら選 |
サロン | 酔えばまたアルサロのこともてたこと | 同上 <佳作>井上文子選 |
スタート | 入社式先ずお詫びから教えられ | 犬吠14/6月号<佳作>伊藤不取留選 |
とばっちり | お隣に新車が来たとかしましい | わかしお川柳会14/5月例会<五客>塩田加門選 |
目が合ってついでに貰うお説教 | 同上 <五客>塩田加門選 | |
溶ける | いろいろとあったが今日の岩田帯 | 同上 <前抜き>安藤亮介選 |
どんな凝りでもすぐ溶けるもみじの手 | 同上 <十秀>安藤亮介選 | |
場所 | 死に場所を決めて安堵の埴生宿 | 同上 <前抜き>大野登志子選 |
約束 | カミさんが不渡り持って責めてくる | 同上 <十秀>今井楽天選 |
保障印押して眠れぬ日が続き | 同上 <三才>今井楽天選 | |
自由 | 振り上げた拳がなだめ役を待つ | 川柳マガジン14/6月号あすとろ<佳作>吹田朝児、西来みわ選 |
そろそろ | 会長の首にかけたいものがある | わかしお川柳会14/4月例会<五客>津田暹選 |
損 | リストラを自分の首で仕上げする | 同上 <十秀>安藤亮介選 |
いい人と言われ四人の親が出来 | 同上 <十秀>安藤亮介選 | |
自由 | リハーサルしてから入る見舞い客 | 同上 <十秀>互選四点句 |
余白 | 本心は余白にこもる母の文 | 川柳研究14/5月号<佳作>鈴木国松選 |
慎重 | ついた嘘忘れぬようにメモにする | 犬吠14/5月号<佳作>伊藤祥太選 |
Bクラス | 限りなくAに近いと子の自慢 | 川柳研究社14/4月句会<佳作>安藤紀楽選 |
悲鳴 | 試着室ファスナーの泣く声がする | 川柳マガジン14/5月号席題<佳作>たにひらこころ選 |
自由 | リストラにまだ残ってる風見鶏 | 同上 読者柳壇<佳作>竹本瓢太郎選 |
自由 | レントゲン笑った顔で息を止め | 同上 あすとろ<特選一>吹田朝児選 |
印象吟 | ここはどこ景気の底はまだですか | 同上 印象吟<佳作>泉比呂史選 |
植える | 千枚田カメラの方を向いて植え | 川柳研究社14/3月句会<佳作>野谷竹路選 |
ローン終わり庭の記念樹だけ元気 | 同上 <佳作>野谷竹路選 | |
情報 | 吉報をポストと共に待っている | 平成柳多留第8集14/4発行<佳作>小林由多香選 |
テロ | テロ覚悟安いツアーに乗ってみる | 同上 <佳作>柏原幻四郎選 |
騒ぐ | 真夜中の電話に先ずは深呼吸 | 犬吠14/4月号<佳作>永藤我柳選 |
留守 | 留守電に一オクターブ上げた声 | 千葉市民川柳大会14/3/24<佳作>近江あきら選 |
拳骨 | 痛さなら父の拳骨世界一 | 同上 <佳作>米島暁子選 |
ヴォリューム | 満員の座席お尻でこじ開ける | 同上 <佳作>河野十九人選 |
自由 | 新幹線パントマイムのお見送り | 川柳マガジン14/4月号あすとろ<佳作>西来みわ、吹田朝児選 |
マナー | 無礼講信じたボクが馬鹿でした | 同上 読者柳壇<佳作>岩井三窓選 |
紙上吟行会 | 雪吊りに見せる手練の加賀の鳶 | 川柳マガジン14/3月号紙上吟行会<佳作>鈴木東峰選 |
言葉 | 開けゴマ電子ロックが開かない | 犬吠14/3月号<天>神林洋右選 |
自由 | ストレスを置いて娘はじゃあまたネ | 川柳マガジン14/3月号あすとろ<特選三>西来みわ選 |
自由 | 削除キーお陰で今日が締めくくれ | 同上 あすとろ<佳作>吹田朝児選 |
自由 | 自分史にうごめいている腹の虫 | 同上 読者柳壇<佳作>斎藤大雄選 |
時事川柳 | リストラの民が健気な高い支持 | 同上 時事川柳<佳作>柏原幻四郎選 |
スマート | 役人に見せたいボクの辞めっぷり | 同上 席題<佳作>津田暹選 |
紙上吟行 | 植民地搾取の謝罪まだ聞かず | 同上 紙上吟行会<佳作>鈴木東峰選 |
誤解 | OKと勘違いする指の丸 | わかしお川柳会14/2月例会<天>江口信子選 |
転がる | 転がったビンの数だけ酔いつぶれ | 同上 <十秀>大城戸紀子選 |
骨董屋そんじょそこらにゃないと言う | 同上 <十秀>大城戸紀子選 | |
元気 | 狂牛もテロにも遭わず酌み交わす | 同上 <前抜き>太田ヒロ子選 |
おだてられ元気の振りが止められぬ | 同上 <十秀>太田ヒロ子選 | |
自由 | スタートに四年の時を全て賭け | 同上 <一点句>互選 |
計る | 肩書きを外して判る友の数 | 川柳研究14/2月号<佳作>小林忠義選 |
着る | ヒトの罪かぶってウシは死んでいく | 同上 <佳作>宇都幸子選 |
痛む | テレビから難民の子の眼が無言 | 同上 <佳作>津田暹選 |
いきいき | 均等法ボクの上司は女性です | 同上 <佳作>宇都幸子選 |
滑る | 母の恩忘れ支持率滑り落ち | 同上 <佳作>江畑哲男選 |
送る | 買えるほど運賃かけた泥野菜 | わかしお川柳会14/1月例会<十秀>津田暹選 |
耳たぶにささやく悪魔また来てネ | 同上 <五客>津田暹選 | |
大丈夫 | さあ飲めよ裏金課長付いている | 同上 <五客>太田ヒロ子選 |
自由 | 泣く時も笑った顔のピエロ役 | 同上 <二点句>互選 |
空白の記憶が怖い二日酔い | 同上 <五点句>互選 | |
生活 | アドリブで主役続けている私 | 川柳マガジン14/2月号読者柳壇<佳作>竹本瓢太郎選 |
時事 | ラマダンを見ながら豚を食べている | 同上 時事川柳<佳作>尾藤三柳選 |
松 | ここまでが海だったよと松並木 | 川柳研究社14/1月句会<佳作>野谷竹路選 |
会う | ハローワーク首と尻尾がめぐり合い | 同上 <佳作>尾藤三柳選 |
大物 | 黙ってる内は大物らしく見え | 同上 <佳作>阿部勲選 |
釣り落し段々でかくなる話 | 同上 <佳作>阿部勲選 | |
繰り返す | リピートを止めたい父の懐古談 | 犬吠14/1月号<佳作>竹下圭子選 |
くたくた | ご苦労さん靴も背広もリタイヤー | 同上 <佳作>川崎火呂志選 |
宇宙 | 物干しの天文台で見た宇宙 | 川柳マガジン一月号読者柳壇<秀作二> 岩井三窓選 |
自由 | 分岐点過ぎて仮面を一つ脱ぎ | 同上 読者柳壇<秀作三>大西泰世選 |
自由 | 平均余命長寿の人に吸い取られ | 同上 あすとろ柳壇<佳作>西来みわ選 |
ごろ寝でも充電という免罪符 | 同上 あすとろ柳壇<佳作>吹田朝児選 | |
印象吟 | 一言が多くて会議終わらない | 同上 印象吟<佳作>泉比呂史選 |
紙上吟行 | 埋もれた民草の名がない古刹 | 同上 紙上吟行会<佳作>鈴木東峰選 |
飛ぶ | 口よりも拳のとんだ父も老い | 川柳研究社13/12月句会<佳作>西潟賢一郎選 |
消える | 二次会で二人足りないのに気付き | 犬吠13/12月号<佳作>太田ヒロ子選 |
きっちり | ファスナーの悲鳴がひびく試着室 | 同上 <佳作>梶原三夢選 |
勢い | 均等法カツカツカツとハイヒール | わかしお川柳会十二月例会<五客>安藤亮介選 |
好きだよと言うのに酒のサポーター | 同上 <十秀>安藤亮介選 | |
自由 | 年の瀬に紙ヒコーキになるおさつ | 同上 <二点句>互選 |
雪の夜鍋で煮詰まる回顧談 | 同上 <二点句>互選 | |
自由 | 体調を整えてから行くドック | 川柳マガジン十二月号あすとろ柳壇<特選四>吹田朝児選 |
紙上吟行 | 墓石はやはり大きいのに決めた | 同上 紙上吟行会<佳作>鈴木東峰選 |
鮮度 | 薀蓄も一緒に貰う路地野菜 | わかしお川柳会十一月例会<十秀>津田暹選 |
還暦もゲートボールじゃニューフェース | 同上 <前抜き>津田暹選 | |
せかせか | 嫌そうな振りをして行く飲む話 | 同上 <前抜き>福田岩男選 |
里帰りまろび出てくるちさい母 | 同上 <十秀>福田岩男選 | |
自由 | 潜伏期信じて安い肉食う | 同上 <三点句>互選 |
旬 | スーパーに旬の言葉が死語となる | 同上 <十秀>安藤亮介選 |
飽きる | 百歳も生きるに飽いたとは言わず | 同上 <人>大城戸紀子選 |
正面 | 読まれても真っ向勝負しかできぬ | 市川市川柳大会13.11.18<佳作> |
知恵 | ちらちらと母を見ながら子はねだる | 同上 <佳作> |
強情 | 一徹の父が鏡の中にいる | 同上 <五客> |
参加 | 定年で町内会へでデビューする | 同上 <佳作> |
少数派へも顔を出し弥次郎兵衛 | 同上 <佳作> | |
能書 | 寅さんがいたら買ってもいい夜店 | 同上 <佳作> |
色白 | 色白が遅れガングロ先に行き | 同上 <佳作> |
一番 | 草野球みなイチローになりたがる | 同上 <佳作> |
先頭を走りたがってネズミ捕り | 同上 <佳作> | |
都合 | 欠席に懐具合とも書けず | 四街道川柳大会13.10.28<佳作> |
数える | 見てみたいせめて自分の余命表 | 犬吠13/11月号<佳作> |
我慢 | リタイヤー別の我慢が待ち受ける | 同上 <佳作> |
追う | 懲りもせずまだ追っている虹の橋 | 犬吠13/10月号<五客> |
春 | フェロモンにそそのかされてみたい春 | ちば文化祭01芸術フェスティバル<五席> |
直球 | おだてられ直球だけでヒラ止まり | 千葉県茂原市川柳大会13.11.4<佳作> |
結ぶ | ほろ酔いで した指切りの後遺症 | 同 <佳作> |
十八番 | 十八番にも松竹梅と使い分け | 川柳マガジン13/11号席題<秀作二> |
雑 | 初孫は順番に抱くこわれもの | 同上 あすとろ<佳作> |
時事 | 支持率が翼賛会になる怖さ | 同上 時事川柳<佳作> |
充実 | 一日を終えて隙間に酒を注ぐ | 千葉県川柳大会(13.10.21)<佳作> |
希望 | 還暦に夢も切り取り線が付き | 同上 <五客> |
財産 | 財産は愛だと青いプロポーズ | 同上 <佳作> |
雑詠 | アメリカの教科書見たい原爆死 | 川柳マガジン13/10号紙上吟行会<佳作> |
雑詠 | 自分史に似ても似つかぬボクがいる | 同上川柳マガジン13/10号あすとろ<佳作> |
時事 | ライオンの縫いぐるみ着た議員選 | 川柳マガジン13/9号時事川柳<佳作> |
人間のミスでない怖さ誤射事件 | 同上 時事川柳<佳作> | |
大陸 | 大陸の孤児に涙が皺に沿い | 同上 読者柳壇<佳作> |
雑詠 | はりまや橋かんざし知らぬ子がピース | 同上 紙上吟行会<佳作> |
雑詠 | 根回しで父の日やっと認知され | 同上 あすとろ<佳作> |
雑詠 | 煩悩を溶かした色のメコン川 | 川柳マガジン13/8号紙上吟行会<佳作> |
雑詠 | 散歩道時計のような顔なじみ | 同上 読者流壇<佳作> |
雑詠 | 祈っても神はシナリオ教えない | 同上 あすとろ<佳作> |
自由 | 夏休終わり母さん夏休 | わかしお川柳会(13.08.26)<佳作> |
好い加減 | ほどほどにしてもらいたい懐古談 | 同上 <佳作> |
指輪見る妻にふんふん生返事 | 同上 <佳作> | |
自由 | 風鈴の音が気になる子の昼寝 | わかしお川柳会(13.07.22)<佳作> |
狭い | チャイルドシートってこんなかなエコノミー | 同上 <佳作> |
狭き門少し遅れて半開き | 同上 <佳作> | |
せっかち | 乾杯の挨拶待てず毒見する | 同上 <佳作> |
さんざん | リストラで転職したらすぐつぶれ | 千葉番傘(13.09.08)<佳作> |
両臑を齧り尽くして婿に行き | 同上 <佳作> | |
浪人し留年もしてパラサイト | 同上 <佳作> | |
安い | 特売に釣られて無駄をまた増やし | 千葉番傘(13.08.11)<佳作> |
帰る | 父帰る電子レンジが待っている | 同上 <佳作> |
うっかり | 頷いた後で魂消るゼロの数 | 千葉番傘(13.07.14)<佳作> |
まかせなさい胸を叩いた悪い癖 | 同上 <佳作> | |
転ぶ | 転ぶかと期待されてる千鳥足 | 同上 <佳作> |
気まぐれ | 気まぐれを個性派と言う新時代 | 千葉番傘(13.06.16)<佳作> |
気まぐれが本気にされて蟻地獄 | 同上 <佳作> | |
自然 | 自家用は天然肥料だけをやり | 同上 <佳作> |
溶ける | 溶けたかと妻の横顔そっと見る | 全国川柳紙上大会(13.06.01)<入選> |
進む | 怖がる背そっと押し出すこの巣立ち | 千葉番傘(13.0414)<佳作> |
縁談が進み寡黙になた父 | 同上 <佳作> | |
ダイエットまたもリバンド進む針 | 同上 <佳作> | |
無視 | 雑草も無視はさせぬと花をつけ | 同上 <佳作> |
熱中 | 弱いほど見捨てられないプロ野球 | 千葉番傘(13.03.10)<佳作> |
楽 | 初マラソンあっという間にVゴール | 千葉番傘(13.02.10)<佳作> |
秘書が皆被ってくれる金バッジ | 同上 <佳作> | |
笑う | 葬式の写真に思わずはいチーズ | 同上 <佳作> |
自由 | 医者が聞く何処を切るかと手術前 | 千葉番傘(12.10.14)<佳作> |
月 | お月様今も地球は青ですか | 同上 <佳作> |
お月見も今は宇宙のお勉強 | 同上 <佳作> | |
遠慮 | 駐車場ベンツの隣差し控え | 犬吠13/9月号<佳作> |
選ぶ | 一応は選んではみる宝くじ | 同上 <佳作> |
うっかり | カレンダー印をつけたのも忘れ | 犬吠13/8月号<佳作> |
旬 | 旬の味産地は問わぬこととする | HNK根上川柳大会<佳作> |
意外 | 泣き虫が社長となってクラス会 | 犬吠13/7月号<佳作> |
合図 | 目の合図一人手前が勘違い | 犬吠13/6月号<佳作> |
若手 | 駆け引きが出来ず本気で書生論 | 犬吠13/5月号<佳作> |
利用 | 問い詰める子に取り合えずコウノトリ | 犬吠13/4月号<佳作> |
りんりん | 現役で決めた赤門仁王立ち | 同上犬吠13/4月号<佳作> |
楽観 | 宝くじぼつぼつ当たる頃である | 犬吠13/3月号<佳作> |
呼ぶ | 仲違い呼べば聞こえる距離で待ち | 犬吠13/2月号<佳作> |
予想 | 誘おうと思った頃に来る電話 | 同上 <佳作> |
枷 | 三界の枷に今では養われ | 小中台川柳会(13.8.14)<佳作> |
アベック | 暗いほう狭い道へと二人ずれ | 小中台川柳会(13.6.26)<佳作> |
ヒット | 往年のヒット一つでドサ回り | 小中台川柳会(13.6.12)<五客> |
ヒット | サヨナラのガッツポーズが憎らしい | 同上 <五客> |
胸 | 胸に棲むジキルとハイドいがみあい | 小中台川柳会(13.4.24)<五客> |
時事 | 棚ぼたを口で受け止め閉まらない | 川柳マガジン六月号(復活第一号)時事川柳<佳作> |
小 | 我慢する小言マグマになっていく | 小中台川柳会十周年記念大会(13.5.29)<準特選> |
中 | 中庸で右と左に敵を持ち | 同上 <秀句> |
念 | 念を押し過ぎて本心見透かされ | 同上 <秀句> |
目立つ | 披露宴ちょっと気になる胴回り | 第四十回茂原川柳大会(13.4.15)<秀句> |
手作り | 手編みですアイラブユウが読めますか | 同上 |
不惑 | 還暦でやっと不惑の長寿国 | 同上 |
ファースト | ファーストレディ次は二号というらしい | 同上 |
充電 | 充電も側から漏れる時代物 | 千葉市川柳大会(13.3.25)<秀句> |
記念 | 校庭の幹に二人のイニシアル | 同上 <秀句> |
記念日に日の丸のない国となり | 同上 <準特選> | |
肩 | 実印を押す寸前で肩を抜き | 小仲台川柳会(13.3.13)<天> |
並ぶ | 行列も楽しげになり半世紀 | 東葛川柳会新年句会(13.1.27)<佳作> |
神頼み | 鈴が鳴り続けて神はノイローゼ | 千葉番傘新年句会(13.1.18)<天> |
神様のよっしゃは聞いたことがない | 同上 <佳作> | |
祈祷料並で願いは超弩級 | 同上 <佳作> | |
それとなく | 二次会は同類項が右左 | 市川市市民文化祭川柳大会(12.11.19)<佳作> |
らしい | カラオケの小節が語るプロ崩れ | 同上 <天> |
無料 | スーパーの試食ですます妻の留守 | 同上 <佳作> |
無料バス横目の腰の万歩計 | 同上 <佳作> | |
ふところ | 懐の温度がわかる父の声 | 同上 <佳作> |
夕焼け | 夕焼けにネオンの町が目を覚ます | 同上 <佳作> |
友 | 二日酔いトイレで交わす生あくび | 同上 <佳作> |
鳴る | 目覚ましが定年忘れ今朝も鳴る | 同上 <佳作> |
タッチ | 遺伝子のバトンを継いだ孫を抱く | 茂原市市民文化祭川柳大会(12.11.5)<佳作> |
滝 | カーナビで養老の滝探してる | 同上 <佳作> |
段ボール | 先陣を切って捜査の段ボール | 柏市文化祭川柳大会(12.10.28)<佳作> |
一寸待てこの箱少し動いてる | 同上 <佳作> | |
技術 | カミさんの小鼻が動くポリグラフ | 同上 <佳作> |
魅力 | 喪服着た女房を見て生き返る | 四街道市民文化祭川柳大会(12.10.22)<五客> |
歴史 | 古代史が趣味で上手に歯をせせる | 同上 <五客> |
自分史の余白百までとってある | 同上 <三才><市長賞> | |
ムード | 早仕舞しようかしらとママの謎 | 同上 <三才> |
実はねえ甘い切り出し身構える | 同上 <佳作> | |
似合う | ペアルック色褪せた頃やっと慣れ | 同上 <佳作> |
算術 | 勘定が済んで狸は目を覚ます | 千葉県川柳大会(12.10.15)<佳作> |
ちらちら | お互いに連れの値踏みですれ違う | 同上 <佳作> |
草 | 道草で太る子供の知恵袋 | ちば文化祭芸術フェスティバル(12.10.15)<四席> |
値打ち | 鑑定はしないで置こう父の趣味 | 川柳研究社創立七十周年記念大会(12.9.17)<五客> |
自由 | ライバルの快挙に拍手だけはする | 同上 <佳作> |
自由 | 筋書きのないまま刻む一代記 | NHK2000年川柳作品コンクール<佳作> |
アシスタント | 恰幅の良い次長から茶が出され | 千葉県柏市・東葛八月句会(12.8.26)<佳作> |
ムード | 玄関を開けて感じる低気圧 | 千葉県柳誌犬吠(12.8)<佳作> |
磨く | しごいても鍛えてみても蛙の子 | 同上 <佳作> |
青二才 | OB会いまだに上と下があり | 千葉県八日市場市万年青川柳会(12.7.9)<佳作> |
五感 | センサーは鈍いぐらいがよい浮世 | 同上 <佳作> |
年功 | 遺伝子に刻み込みたい年の功 | 同上 <五客> |
自由 | ドナーカード書いて臓器に言い聞かす | 同上 <五客> |
自由 | ダイエット又もスタミナ切れとなる | 同上 <佳作> |
未来 | 宇宙から次のアステカ見えてくる | 全日本川柳紙上大会(12.6.8入手)<佳作> |
味方 | 末席に目で頷いた友がいる | 小仲台川柳会12.6月例会<互選最高点> |
自由 | 水くさく娘三つ指ついて行き | オール川柳12年8月号あおば柳壇<佳作> |
自由 | ひまわりの首は最後にどうなるの | 同上 誌上吟行<佳作> |
不思議 | 段々と素顔が消えていく不思議 | 同上 読者柳壇<佳作> |
自由 | ドック入りまだよいとこが残ってる | オール川柳12年6月号・笑いのある川柳<佳作> |
深い | エリートも最敬礼がうまくなり | 千葉県柳誌犬吠4月号<佳作> |
プラス | お袋の味は仕上げのかくし味 | 同上 <佳作> |
進む | 進化した猿が自分をコピーする | 千葉市民芸術祭参加川柳大会(12.3.26)<準特選> |
雑詠 | 流感の電話に耳をうがいする | オール川柳12年5月号・あおば柳壇<佳作> |
雑詠 | 決まっても決まらぬもよし末娘 | オール川柳12年4月号・あおば柳壇<特選> |
大地 | 腹這いになって地球を抱きしめる | 同上 読者柳壇<秀作二席> |
雑詠 | 髪を染め足を接いでも日本人 | 同上 ポケベル柳壇<佳作> |
雑詠 | 紅葉も掃除する身になって見よ | オール川柳12年3月号・笑いのある川柳<佳作> |
時事 | 水虫を治してこいと言われてる | 同上 時事川柳<佳作> |
王 | 王になる夢を見た歩が歩で終わる | 同上 読者柳壇<佳作> |
雑詠 | 足音に迎えに出るはポチ一人 | 同上 誌上吟行<佳作> |
雑詠 | 自分史の自分しかない我が味方 | オール川柳12年2月号・あおば柳壇<佳作> |
時事 | 東海で泣くは啄木だけでいい | 同上 時事川柳<佳作> |
爬虫類 | 職安へトカゲの頭まで来てる | 同上 読者柳壇<佳作> |
雑詠 | 孝行の真似ぎこちない敬老日 | オール川柳11年12月号・読者柳壇<佳作> |
時事 | 日の丸が何かわるさをしましたか | オール川柳11年10月号・時事川柳<佳作> |
雑詠 | 禁煙を再開したぞ今度こそ | オール川柳11年9月号・笑いのある川柳<佳作> |
時事 | 戦争を見ながら飯を食べている | オール川柳11年8月号・時事川柳<佳作> |
雑詠 | 腸検査俺は単なる管なのだ | オール川柳11年6月号・笑いのある川柳<特三> |
雑詠 | 丸刈りの羊にウールのセーターを | NHK通信講座添削・五点満点の四 |
雑詠 | テボドンは休耕田を見下ろして | NHK通信講座添削・五点満点の五 |
敬う | 敬老日決めなきゃならぬ親不孝 | NHK通信講座添削・五点満点の四 |
拍手 | ライバルの左遷に音の出ぬ拍手 | 千葉県四街道市川柳大会(12.10.22)<天・市長賞> |
鏡 | この鏡死んだ親父が住んでいる | 同上・<佳作> |
留守 | 目で知らせ手話で逃げてる電話口 | 東葛川柳会(11.8.28)<秀作> |
子の留守居落花狼藉嵐山 | 同上<佳作> | |
拝む | 拝ませてやるぞとばかり父の魚籠 | 同上<佳作> |
圧力 | 知らぬ間にしかれていたかと悟り顔 | 同上<佳作> |
せわしい | おしまいになるほど早い砂時計 | 小仲台川柳会(11.12.14)互選・二位 |
雷 | 稲妻に夫婦喧嘩も一休み | 小仲台川柳会(11.9.14)互選・最高点 |
責任 | 肩書きと共に失せ行く眉間皺 | 小仲台川柳会(11.10.12)塩田多門選<地> |
次々と種の尽きない無責任 | 同上 塩田多門選<佳作> |