佐原の大祭

(7月10日


二日目は佐原小学校前通りで、十基の山車整列・通し砂切り(とおしさんぎり)から始まります。
年番の山車を先頭に決まった順番で並んでいます。

 
 年番の「田宿」 伊弉那岐尊
(いざなぎのみこと)
 仁井宿 鷹  
 
 船戸 神武天皇  下仲町 菅原道真
   
 上仲町 太田道灌  荒久(あらく) 経津主尊
(ふつぬしのみこと)
 
 本川岸 天鈿女命
(あめのうずめのみこと)
 八日市場 鯉
 
浜宿 武甕槌命
(たけみかづちのみこと)
 寺宿 金時山姥
(きんときやまばんば)
 山車にも年番制度があり、これは3年交代制です。
10組ありますので30年に一度ということになります。

この年番は出車に関する企画・管理・連絡・調整・など一切の世話役です。
山車の巡行の道路使用願までやります。


九時になると、年番「田宿」の世話役が次の山車の責任者に
「通し砂切(とおしさんぎり)」を始めてくれと依頼します。

 
「通し砂切」とは、朝山車が出発する時と夜到着した時にみに演奏される
儀式的な曲です。一本笛・太鼓・摺り鉦を中心に演奏されます。
山車毎に皆違う曲です。
一つが終わると次の山車へ砂切りを促しに行きます。
こうやって10基の山車全てが行うので「通し」砂切りというわけです。
 
 通し砂切りが終ると、順番どおりで町へ繰り出して行きます。
これを「山車巡行」と言い、昨日の「乱曳き」と区別されます。
 
 例の方向転換です
 
 薬缶にも飾り物の「アメノウズメノミコト」が描いてあります。
 
 黄色い声が聞こえて来るでしょう。
 
 ケヤキの車輪を軋ませて回転します。
この車輪の寿命は30年くらいはあるとのこと。
 
 こちらの坊やは首が回転
 
この心意気!!!さすが佐原っ子
 
 小野川沿いの細い道、街路樹もある・・・・・
心配無用です、飾り物は上下出来ます。
 
コップ待つ手と縄を持つ手とどちらも大切? 
 
 橋もちゃんと渡れます。
 
踏切だって平気です。
側でJRの人がダイヤ片手にハラハラ
 
 お巡りさんも待機
 
治にいて乱を忘れず ・・・・佐原消防署
 
 佐原らしい風景です。
昔はこの川から利根川へ出て江戸への物流基地であった名残です。
 
 全体重を懸けて・・・・・梃子棒懸りの面目躍如
 
 鮮やかな90度回転
 
 「後方懸り」の踏ん張り
 
 この辺は楽しく曳いております。
若い人や子供たちが沢山参加しているのが頼もしいです。
 
 町の要所に広場が出来ていてそこで佐原囃子や手踊りが行われています。
 
 舞台でも大人に負けない名演技でやんややんやです。
 
 さあ夜に向けて・・・・待ち遠しい様子です。
 
右は下座船による佐原囃子、左は駐車場とのシャトル舟
 
 夜の年番引き継ぎまで町内を巡行します。
 
 可愛らしい声が聞こえるでしょう。
 
祭りのDNAが溢れています。
 
 こういう笑顔を見ると一緒に笑いたいね・・・うれしいね。
 
 さあ夜の巡行に向けて腹ごしらえです。
そろえた足がかわいいですね。
 
 お姉さんたちも腹が減っては戦にならぬ。
 
特等席です。 
 
全ての山車が一列に並びました。 
夜6時半、いよいよ年番引き継ぎ行事です。
 
 年番「田宿」の代表から挨拶。
三年間勤めた年番を次の「仁井宿」へ送る行事です。
 
 この時も例の「通し砂切り」を順番に行います。
 
 来年からの年番「仁井宿」の山車から
「年番ごくろうさま」の垂れ幕が吊るされました。
 
 「通し砂切」が終ると先頭にいた今年までの年番「田宿」の山車が
方向転換して最後尾に着くべく動き始めました。
 
 皆さんが年番を労っています。
確かに30年に一回ではなかなか難しいですよね。
 
 すれ違うお囃子も一層盛り上がっているように感じます。
 
 引継ぎは8時頃に終り、あとは町を巡行します。
 
 それぞれ自分の町へ引き上げです。
 
 かくして喧騒の内に二日目が終わりました。

三十年先を委ねる山車年番

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