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平成23年12月17日(土)
成田市桜田の熊野権現神社において
「桜田の大火(おおび)」という行事が行われました。
これは12月の卯の日の前夜に、境内で二つ大きな枯葉の山を作り
それに火を放って無病息災を祈願する祭りです。
子どもたちがこの大火の間を通り抜けると
一年風邪を引かないと言われています。
この行事の起源は
この神社の近くに九十九里浜へ注ぐ栗山川の源流があり、
そこに住んでいた河童が子どもに害をなすので、
火を焚いて河童除けをしたのが始まりと言われています。
諸説有ります。
千葉から45fkm 車で40分 大栄インター降りてすぐです。 創建は不詳ですが、祭神は和歌山の熊野三山の速玉男命(ハヤタマノミコト)、 伊奘冉尊(イザナミノミコト)、事解男命(コトワケオノミコト)とされています。 |
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それに加えて、治承年間(1177〜81)に石橋の戦いに敗れた源頼朝が この地に来た時に武運繁栄を祈願し、その時に源氏の守護神である 「誉田別命(ホンダワケノミコト)」を合祀したという。 更にこの近くの大須賀川の守護神「瀬織津姫命(セオリツヒメノミコト)」も 祭られているという文献があります。 いまは無人の静かな神殿です。 |
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午後一時、世話役の方が集まってきました。 枯葉の山を作る心棒を立てる穴から始めます。 |
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昔は子どもがすべてやっていたそうですが、 今は少子化で大人の人が手伝っています。 子どもたちが拾い集めた落ち葉が拝殿に積み上げられています。 |
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小学生から中学生の子どもたちも集まり、作業を始めました。 | |
普段やったことなおない作業ですが共同作業を学ぶ場にもなっているようです。 | |
ある程度積むと上へ上がって踏み固めます。 | |
午後二時過ぎ、大分出来たようですね。 | |
4時過ぎ 大分暮れなずんできました。 | |
5時 消防車が出動してきました。 | |
類焼防止の為にあらゆるところに放水します。 | |
境内の樹木にも浴びせます。昨年は少しこげたそうです。 | |
6時15分・・・いよいよです・・・・・新聞紙で松明を作り | |
点火!!! | |
見る見るうちに燃え上がり | |
ものすごい勢いです。 | |
観客も少し離れて見つめています。 | |
子どもたちは二つの炎の間を駆け抜けます。 | |
年齢の数だけ通り抜けると一年風邪を引かないと言われています。 | |
叫び声をあげながら・・・・ | |
駆け抜けて行きます。 | |
女の子も元気です。 | |
あっつ〜〜〜〜 | |
じゃんけんをして負け残りです。 | |
観客も遠巻きです。 | |
ボクも通らせてもらいました。 | |
ご褒美は焼き芋です。 | |
旨い〜〜〜〜 | |
幸せで〜〜〜す。 | |
大体燃え尽きたようです。 | |
最期の仕事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | |
完全消火です。 午後8時 今年の大火は無事に終わりました。 ここの方はこの大火が行われている間魚は食べないのだそうです。 河童の関係ですかね? |
これで「桜田の大火」はお仕舞いです。
以前は神社前の沿道には枯葉で九十九里に因んで、
99個の小山を作り火を点けたそうですが
今は安全の為に中止されています。
時代の変化に対応しながら貴重な地域の文化を
守り続けている努力に敬意を表します。
なおこのページを作成に当たり
桜田区長の佐藤様ほか皆様
成田の地名と歴史(成田市地域の事典編集委員会)
大栄町史
ぐるり房総
を参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
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