一休みして、午後二時から吊り上げです。 
昔は人力でやっていたそうですがいまはチェーンブロックです。 
 しずしずと上っていく・・・・ 
今年で何年やっているのだろうか?
これから固定する作業です。
バンドで仮止めをして・・・・ 
チュウブに包んだワイヤで本止めをします。
ワイヤが食い込まないように割った青竹で当てをします。
 
それが出来ると三ヶ所に飾り縄を巻きつけます。 
総代の厳しいチェックが入り・・・・
 元老達の検査です。
 
午後3時過ぎ完成しました。
作業開始から7時間余りです。 
 
 総代の安堵の顔が印象的です。
ご苦労様でした。

しめ縄が今年も守るコミュニティ

これで僕の見た「大しめ縄行事」はお終いです。
この行事は、次の週に行われる祭礼の準備と言う位置づけですが
この行事だけで十分見ごたえがありました。

この行事が何時から始まったかは分かりません(地元の人も)。
でもそんなことはどうでもいい、自分達はこの伝承を守るのだという
地元の人の矜持を感じました。

また藁を扱う技術の伝承も兼ねている極めて農業実務的な
ニーズもあったのではないかと想像します。
(伊勢神宮が20年に一度建て替えするように)

そのなかで感心するのは竹と藁でつくるあの柔構造のしめ縄です。
堅いようでやわらかく、五重塔が巧みなゆとり・遊びで
震動を吸収しているように・・。

社会の構造もそのようなゆとり・遊びがいるのではないでしょうか。
デジタルで白か黒か、右か左かだけでない、なにか「しかし」が
あっていいいのではないのだろうか。

アナログ的なものがなくなっているようです。
いろいろと考えさせられた一日でした。


・・・・ちょっとおしゃべりが長すぎました・・・
お付き合いいただき、
ありがとうございました。


目次へ戻る

ホームページへ戻る

inserted by FC2 system