千葉市から車で一時間半 90キロ 人口5万人 南国の雰囲気がある街です。 かの有名な「南総里見八犬伝」の舞台です。 |
南総里見祭りは今年で30回目となる大きなイベントです。 金丸謙一市長さんも陣羽織でパンフレット配りです。 |
午後一時の開幕を告げる、「みよし烈華隊」の「よさこい」の爆発です。 幔幕の紋は里見の家紋です。 |
JR館山駅西口の会場へ関係者全員入場 |
剣舞の披露 |
白熱の槍術 |
九代当主里見義康公に扮する千葉県知事 森田健作氏の挨拶 |
出陣に先立ち縁起の良い、打ちあわび・勝栗・昆布による三献 |
安房八幡太鼓による勇壮な演奏 |
イザ出陣・・・・ 初代城主里見義実(よしざね)公(千葉県議会議員 秋山光章氏) |
六代里見義堯(よしやす)公(海上自衛隊第21航空群司令 山本敏弘氏) |
鉄砲隊も威風堂々 |
房総里見氏は今から五百年前、足利氏の側近から徐々に勢力を伸ばし、 房総半島全域を治めた。 |
十代目忠義公(館山商工会議所連合会会長 加藤喜久夫氏) |
里見義実の娘「伏姫」 里見八犬伝では隣国の安西景連が攻め込んで来た時に 父義実が飼い犬「八つ房」に景連の首を取ってきたら 娘の伏姫を与えると戯れを言う。 はたして八房は景連の首を持参して戻って来た。 八房は他の褒美に目もくれず、義実にあくまでも約束の履行を求め、 伏姫は君主が言葉を翻すことの不可を説き、八房を伴って富山(とやま)に入った。 (注:この地から北へ12kmのところに南房総市に富山(とみさん)がある。) 八房の気を受けて種子を宿したことが告げられると 懐妊を恥じた伏姫は、割腹し、 その時に仁義八行の文字が記された八つの大玉を飛散させる。 それから里見八犬伝が始まるのです。 この姫は一般公募で選ばれた東京都の由愛(ゆめ)さんです。 |
八犬士の一人犬江親兵衛仁、「仁」の珠を持つ。 館山市の小滝(おだぎ)さんです。 |
犬川荘助義任 「義」の珠を持つ。 木更津市 森さん |
犬村大角礼儀 「礼」の珠を持つ。 大阪市 安部さん |
犬坂毛野胤智 「智」の珠を持つ。 長野市 野本さん。 |
前から 犬山道節忠興 「忠」 富津市 重松さん 犬飼現八信道 「信」 南房総市 寺山さん |
前二番目から 犬塚信乃戌孝 「孝」 南房総市 嶋津さん 犬田小文吾悌順 「悌」 茨城県鹿嶋市 市原さん |
こんな可愛らしく、凛々しい女武者も・・・・ |
円熟の武将も・・・・・ |
そして道中では所々で剣戟も見せてくれます。 |
殿はやはり・・・・里見八犬伝・・・・お犬様のパレードです。 武者行列は150人です。 |
館山駅西口から西に五百メートル程で北条海岸へ出ます。 ここが今日の目玉、「戦国合戦絵巻」の会場です。 |
大筒も出番を待っています。 |
午後三時 武者行列が会場へ到着 |
八犬士のお目見え |
さて舞台は一変、隣の国から攻められているようです。 |
激しい槍の集団戦 |
戦士の息遣いが聞こえるようです。 |
そして鉄砲隊の出陣・・・・立射 |
膝射 |
腰だめ・・・撃つたびにものすごい煙です。 |
なかなか発射の瞬間は捉えられませんが・・・・やっと |
・・・・撮れました。 |
遂には大筒が発射・・・・ものすごい音です。 この音だけでも効果があったでしょう。 |
里見軍の奮戦で勝利・・・・堂々と戦場を後にします。 |
一方街中では開催史上最多となる33地区から 神輿・山車・お船・屋台が繰り出しています。 |
どれがどこのものかわかりません。 お神輿も山車もお船(船型の山車)も屋台も入り乱れているのです。 |
大塚の山車 安房地方で最大級の総欅造り、彫刻は後藤義光 竜の彫刻が美しい。 |
東藤 補陀洛山那古寺山車 太閣秀吉の出世物語が表現されているそうですが、この画面からは わかり難いです。ただ彫刻は細かく美しいです。 |
館山神社・神輿 明治29年に奉納され、今年で118年目 祭神はスサノオノミコト 彫刻は後藤義光 |
濱三町諏訪神社 お船 船名は明神丸 大正12年の大震災で初代お船が消失し、 昭和7年から十年にかけて再建。彫刻は後藤義信で、 船首に鳳凰、破風および柱には竜が彫られ 船尾屋根には武具が飾られています。 |
会場では宮城・房総 B級グルメまつりが行われており、 気仙沼のホルモン饅は長蛇の列で2000個がすぐに売り切れました。 |
午後四時 暮れなずんできた濱は心地よいひと時です。 |
治にいて乱を忘れず・・・・ 元禄地震の再来想定津波の高さはこんなに高い位置です。 |
夜になりましたがまだまだ元気です。 堂の下の山車 諏訪神社 彫刻は加藤清正の虎退治、獅子と鞠。 人形は人徳天皇 幕は浦島太郎と乙姫 |
上町の山車 諏訪神社 子供たちも一端です。 |
根岸 屋台 諏訪神社 やはり大漁旗がよく似合います。 一本は気仙沼のものですね。海の仲間の熱いエールです。 |
川崎 八雲神社の屋台 明治25年、彫刻は後藤喜三郎橘義信 人形は里見八犬伝の一場面のようです。 屋台の左にある幟の字は八犬士が持っている珠の文字 |
濱町 厳島神社 山車 人形は弁財天 胴幕は竜 彫刻は七福神 日が暮れると一段と輝いて見えます。 |
お神輿も負けじと大いに練っています。 天満神社の神輿です。祭神はご存知「菅原道真公」 |
ここの山車の特徴は出会いにあります。 |
出会うとなぜかニヤミスかと思うほどすごいスピードで近づくのです。 そして寸前にぴたりと止めて挨拶を交わすのです。 どうもそれが腕の見せ所のようです。 |
駅前の通りにはそのようなニヤミスまがいが頻繁に繰り返されるのです。 夜も更けてきました。 |
午後七時半 三十回記念花火が打ち上げられました。 館山の夜空を華やかに飾り、初日が終わりました。 |
これで僕の見た南総里見まつりはおしまいです。
何しろ総勢33基の神輿・山車・お船・屋台が入り乱れて
いるのですから、このメモはほんのさわりです。
でもこの祭りにかける皆さんの熱意と被災地を
思いやる気持ちはよくわかりました。
海を共通項とする契りは深い感じがしました。
被災地の皆さんの一日も早い復興をお祈りいたします。
なおこのページ作成に館山市観光協会の方には
大変お世話になりました。ありがとうございました。
なお2009年9月19日に行われた「やわたんまち」を取材していますが
そのとき見た山車を今回も見かけました。
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