五所神社神楽

神楽


この神楽は江戸時代 延享3年(1746)佐倉藩藩主堀田相模守正亮が、
移封されていた山形から旧領に還れたのを喜び

五所神社にご供米40俵を奉納しました。
この返礼として領主の武運長久・氏子の繁栄・五穀豊穣を祈願して神主たちが

神楽を奉納したのが始まりとされています。
その後大正年間に川面(かわずら)区の人々に伝承されて

昭和50年に、五所神社神楽保存会が結成され現在に到っています。
この神楽は12の場面を持つことから十二面(座とも)神楽と言われています。

ただ現在は十二面が行われることは少ないとのことです。

 猿田彦命(さるたひこのみこと)の舞い
天孫降臨の道案内・露払いの神です。
刀を持ち、神楽殿を清めます。 
鈿女命(うずめのみこと)の舞い

天の岩戸に隠れた天照大神を外に誘い出すために熱狂的な踊りを
披露したことから芸能のルーツとされる女神です。
この女神の踊りは神前で舞を奉じる神楽の始まりとされています。
神楽の語源は「神座(かみくら)」(神が宿る場)であるとされています。
荒神(こうじん)の舞い

三宝荒神のことで、仏・法(仏の教え)・僧(それを広める人)の
三つの宝(三宝)を守護する神
です。
頭髪を逆立てて眼を吊り上げた憤怒の表情を示し、
不浄や災難を除去する神とされることから、

火と竈の神として信仰されています。
 八幡大神の舞い
誉田別命(ほんだわけにみこと)のことで、応神天皇のこととされています。
 文武両道の神と崇められております。
因みに源義家は、岩清水八幡宮で元服したことから

八幡太郎義家と言われました。
武家の棟梁源氏の守護神になってから全国へ浸透し、

八幡系の神社は3万とも4万とも言われています。
 秋之神(あきのかみ)の舞い
五穀豊穣を祈って舞います
 田の耕作、代かき等の農作業を表現しています。
因みにここで使った農具は希望者に頒布されます。
種蒔きの舞い
蒔いた種が無事に実り豊かな収穫を祈る舞です。
 輸入の無い時代には自給自足・・・・その真剣味は分かります。
休耕田を持ちながら中毒に悩む現代を考えさせられます。
 
  大黒大神と恵比寿の舞い
左の大黒大神はインド起源の大黒天に

日本の大国主命の信仰が合体したもので、
豊饒の神・農耕神と考えられており、打出小槌と神楽鈴で踊ります。
 
  恵比寿は、海の幸をもたらす「寄り神」として漁民の信仰を集め、
狩衣に風折烏帽子を冠り、釣竿を持ち、漁業、商売繁盛、

交易の神様と言われいています。
 
  出雲大神の舞い
 
 須佐男之命が八岐大蛇を退治し、悪霊を退けた故事に由来しています。
 
 大蛇より出た宝剣で神楽殿の上に張った注連縄を真剣一閃、
見事切り下げ、大神の力強い神徳を表しています。 

平成に真摯に祈る神楽舞

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